2009/01/05

認定記録会開催マニュアル(基本案)


認定記録会開催マニュアル(基本案)*2008年12月25日現在
(社)日本トライアスロン連合(JTU)強化本部 

[1]実施目的と基準:
1)認定記録会は、トライアスロン競技の一貫指導システムと全国強化拠点化を促進するために実施する。
2)タレント発掘と強化指定選手の認定、大会の選手選考などJTU強化事業と連携し強化普及を図る。
3)JTU承認を受けた開催日の同日にスイムとラン測定を実施する。JTU競技規則に基づき、記録会規定を
  設け、関連競技団体の規定を参照する。主催は加盟団体とし、記録を認定する。JTU(後援)は記録を      承認する。

[2]年齢区分と競技距離
<12歳以上>
1)20歳以上 :スイム400m、ラン5000m 
2)16〜19歳:スイム400m、ラン3000m
3)12〜15歳:スイム400m、ラン1500m
  *上記は、当該年12月31日現在の年齢に基づく。

特例)年齢区分より長い距離の上位区分でラン測定を受けることができる。
その場合は、自己の年齢区分の距離通過タイムが記録され認定される。

<小学生>
1)小学5〜6年生:スイム200m、ラン1000m
2)小学3〜4年生:スイム100m、ラン800m
3)小学1〜2年生:スイム50m、ラン400m
  *上記は、認定記録会出場時の学年に基づく。

特例)当該年4月より中学生になる小学6年生は、12〜15歳区分に参加を許可する。

[3]記録発表と級の認定
1)認定基準は、「認定記録会・標準記録」(別紙)による。公式記録は、主催団体が級の
   認定を行い発表する。
2)認定は両種目の低いランク級に基づき認定する。例)スイム2級、ラン3級で3級。
   スイム2級、ラン5級で5級。
3)12歳以上の各区分の記録は、100分の1まで計測する。例)12〜15歳男子
   スイム:4分24秒00は1級、4分24秒01は2級。
4)小学生の記録は、100分の1まで計測し、100分の1単位を切り捨てて認定する。
  例)小学1,2年生スイム:36秒09は36秒00とし1級、36秒11は36秒10とし2級。
5)12歳以上の各区分で基準(※)を達成した選手を「JTU強化指定選手」として認定する。
   (※)JTUエリート強化C指定(20歳以上)、JTUジュニア強化C指定(16〜19歳)、
      JTUジュニアD指定(12〜15歳)

[4]運営マニュアル
1)告知と広報:主催団体のホームページ、会報及び「ウェッブJTUマガジン」、一般メディアを通じ、
          参加選手を公募する。
2)参加費の基本:一般3,000/5,000円、大学・中高生2,000/3,000円、小中生1,500/2,000円
            (一種目のみ参加の場合は半額基本)
3)測定時間の基本設定: 午前中にスイム測定、2時間を空け、午後にラン測定を実施する。
  例)08:00集合(受付)、08:30説明会とウォームアップ、09:00スイム測定、(昼食)、
  13:00ラン測定、15:00記録発表と確定、記録会終了
4)運営費の管理:施設使用料(プール、陸上競技場)、スタッフ諸経費・備品(交通費、弁当、他)、
            保険(必須)などは、参加費を収入の基本とし、主催団体の独立採算とする。
5)運営スタッフ:JTUと加盟団体の強化本部委員、公認審判員、公認指導者及びボランティアスタッフで
           構成する。次の配置を基本とする。例)スターター1名、測定員2〜4名、周回観察員
           2〜4名、記録員1名、審判長、技術代表、統括責任者)
6)運営アイテム
6−1)スイム用:ストップウォッチ6個、記録用紙、筆記用具、鐘(モクヘリン)、ホイッスル、他
6−2)ラン用:ストップウォッチ(記録機能付)2個、記録用紙、周回掲示板、机、イス、雷管/笛、他
6−3)選手関連:レースナンバー(簡易方式可。テーピングテープなど)、マジックイ ンク
           (ボディナンバー:背中、太股、他)
7)参加選手の競技用具(持参)
7−1)スイムウェア(ウェットスーツ着用禁止) 
7−2)スイムキャップ 
7−3)ランシューズ(長距離用スパイクの使用許可) 

[5]スイム測定<競泳競技の規則に準拠>
1)施 設:25mプールで飛び込み台、コースロープを設置する。水温は、26〜30度とする。
2)設定:常時ウォームアップとクールダウンができる専用コースを設ける。計測前に全コース
      (飛込み専用1レーン設置)使用のウォームアップ時間を設ける。
3)飛び込みスタート
3−1)笛の合図『ピッ、ピッ、ピッ、ピーッ』でスタート台に上がる。
3−2)『ヨーイ』の掛け声で静止状態とする。
3−3)短い笛の合図『ピッ』でスタートする。
  特例)入水してのスタートを認める。最初の笛の合図で入水し、『ヨーイ』後は、飛込みスタートと同様とする。
4)周回の確認:選手の自主的確認とする。この他に周回観察員が、最終周回へのターン前後5m内で、
          鐘を鳴らすなどにより最終ラップの合図を送る。
5)記録の測定:スタート合図に合わせ、ストップウォッチを押す。周回観察員の指示に従い、フィニッシュ時に
          真上からタッチを目視する。100分の1秒まで計測する。

[6]ラン測定<陸上競技の規則に準拠>
1)施設:第3種公認以上の400mタータントラックの使用を基本とする。
2)設定:スタート前に30分以上のウォームアップ時間を設ける。
3)スタンディングスタート:
3−1)ラインに足がついていないことを確認。『位置について』の掛声で、静止状態とする。
3−2)短い笛の合図『ピッ』または雷管をスタート合図とする。
4)周回の確認:選手が自主的に確認する。周回観察員は、先頭の選手に合わせ週回数を提示、さらに
           最終周回に入る前後10mで、最終ラップの合図(鐘、他)を送る。
5)記録の測定:スタート合図に合わせ、ストップウォッチ(メモリー付)を押す。周回観察員の指示に従い、
          選手の胸が真横からフィニッシュラインを通過する瞬間に、100分の1秒まで計測する。
          選手のフィニッシュ順記録に加えレースナンバーの着順を記録する。その後、順位と
          タイムを照合し正式タイムとする。以上にはバックアップ体制をつくる。

[7]計測後の主催者業務
1)審判長(技術代表)が記録と級を確認し発表する。参加選手の確認を受ける。意義申し立ては記録発表の
  15分以内とする。
2)総合記録(級認定付き)一覧を参加選手に配布する。また、公認記録証(計測時間と級)を発行することが
  できる。
3)主催者は、開催当日(一両日以内)に次を明記し指定先にEメールで報告する。
3−1)報告内容:開催日時・場所(コース認定等)、記録と級一覧(入力フォーマット)水温・気象条件、抗議の
           有無、特筆事項など。
3−2)送付先:JTU事務局(jtuoffice@jtu.or.jp)、強化本部(山根マネージャーyanmar@plum.ocn.ne.jp 
          担当者kooji@tf7.so-net.ne.jp)
3−3)公式記録は、JTU強化本部の確認を受けた後にJTUウェッブマガジン他で発表する。           

=以上=