「アテネ五輪トライアスロン競技男子コメント集」 040830-1


「オリンピックトライアスロン男子コメント集(簡訳)」


ハミッシュ・カーター(ニュージーランド) 金メダリスト

レースの勝利について:
「スイムはとてもがんばったよ。大きい集団にまきこまれて出るのに本当に苦労した
んだ。いったんバイクに乗ってからは気分は良かった。最初に丘にさしかかったと
き、うまくいったね。丘を登るたびにだんだん調子は良くなっていったよ。丘を登るたび
に何人は目立った動きをしているように見えたね。暑さがすごくて、とても気をつけ
ていたよ。キウイ2人が表彰台を獲ったんだ。ワォ、スゴイね。」


フィニッシュラインを越えたとき感じたことについて:
「まるで撃たれたように感じて疲れたけど、信じられなかったね。8歳のとき、ジョ
ン・ウォーカーが金メダル(76年オリンピック1500m走)を獲ったの観て、いつか
同じことしたいと決心したんだ。(注:生年月日からすると、実際に見たのは5歳のはず)」


最もハードなレースかどうかについて:
「いや、最もハードなレースではなかったね。調子が良くて良い日を過ごせたよ。ニ
ュージーランドチームはリラックスした素晴らしい、レースを楽しめる環境を作って
くれたよ。」


アテネ大会ではシドニー大会と違ったレースアプローチをしたかどうかについて:
「シドニーでは勝ちたかった。このレースの前、サラ・ウルマー(今大会、自転車個
人追い抜きの金メダリスト)と妻の両方が言ってくれたんだ『楽しんで行ってきて。
(トライアスロンを)愛しているんだからやれるわ』とね。これが違いだ。レースを
楽しめたよ。」


表彰式について:
「家に帰って妻と子供たちに会うのが楽しみだね。ここに7週間もいるんだ。閉会式
も楽しみにしてるよ。」


チームメイトで銀メダリストのビーバン・ドカティーについて:
「かなりの間ニュージーランドでぼくは自分のために競技をしてきた。そしてビーバ
ンがやってきてぼくのモチベーションを高めてくれたんだ。彼こそだれよりも負かし
たかった相手なんだ。」


マーク・ジェンキンス(イギリス;ポール・エイミーのケガにより補欠からの出場)が
パンクのあと自転車を肩に担いでホイールストップまできつい丘を走ったことについて:

「すばらしかったね。どの選手もレースに出たくてハードに練習したんだ。ほとんど
だれもが止めさせてほしくないと思うね。これがトライアスロンを示してると思う
よ。だれも自分の国を落とすようなことはしたくないよね。」


ビーバン・ドカティー(ニュージーランド) 銀メダリスト


最後のランについて:
「最初の2周、ほんとうにがんばったよ。ハミッシュがすばらしいペースをセットし
てくれたね。ハミッシュについてゆくことが出来ればメダルのチャンスがあると思っ
たよ。観客が応援してくれてモチベーションが上がったね。」
「グレッグ(ベネット)が近づいているのは分っていた。けどぼくにオージーを表彰
台に乗せる手はなかったよ。」


ハミッシュ・カーターの勝利について:
「ハミッシュはすばらしかった、だから彼には金の価値があったよ。」


レース中、ハミッシュととの間にチーム戦略があったかどうかについて:
「ぼくらは戦略については話さなかったけど、他の誰かよりは同国の仲間が勝ったほ
うがいいよね。キウイはあんまり多くメダルを獲れてなかったけど、2つ以上獲れて
良かったよ。」


トレーニングについて:
「ぼくらの調整は完璧だった。これは僕らがしたかったことを(チームが)許してく
れたからだ。ハミッシュは調子よかったから負かすのは難しいと分っていたよ。」


スベン・リーデラー(スイス) 銅メダリスト


カーターとドカティーが彼から離れたとき、メダルを獲れると思ったかどうかについて:
「その時点ではメダルを取れると思ってなかったと言わなきゃいけないね。グレッグ・
ベネットが近づいているのは分っていたけど、ぼくの目標はラインを越えるまで戦い
続けることだった。女子のレースで何が起こったか知っていたからね。だから続けな
ければいけないと思ったよ。」


スベン・リーデラー(スイス) その2

レースについて:
「レースはとてもとてもハードだったね。2人(カーターとドカティ)と走っていて、最後の
1キロで銅メダルを獲ったと思ったよ。ぼくの人生ですごい瞬間だったね、家族や彼女
の前でね。」


銅メダルを獲得したことについて:
「申し分ないね。ぼくの(トライアスロン)競技人生で最も大きなレースだったし、
人生で最高のレースができたよ。」


ブリジット・マクマホン(スイス;シドニー大会金メダリスト)は大会前にアシスト
してくれたかについて:

「ブリジットから多くを学んだよ。彼女はこのレース前にいろいろ助けてくれた
ね。」


ハンター・ケンパー(アメリカ合衆国) 9位

メダル圏外でのフィニッシュについて:
「きつかったね。勝って表彰台に登るために来たんだから。だからレース中盤で
それが消え去ったと気づいたとき思ったよ『このレースを救ってくれ』とね。」
「その時点でプライドをかけて走ったよ。」
「けど今日成したことを誇りに思っているよ(ランラップ1位)。バイクで時間を
失ったけど、ランで同じくらい時間を稼いだよ。」


アンディー・ポッツ(アメリカ合衆国) 22位

スイム1位で上がったことについて:
「何てラッシュなんだ。経験を積み重ねるだけだね。」


2位のフィニッシュについて:
「これがぼくのできた最善だったよ、もっと良ければと願っていたけどね。」
「ぼくら(後続集団)は先頭集団が(バイクで)離れてゆくのが見えたよ。だからぼ
くらは思ったよ『ダメージを最小限にしよう』とね。」