今枝誠ニュージーランド情報 041020-2


今枝誠ニュージーランド情報」

9月                                             
●生活全般その他について
9月3日に語学学校が終了したため、次に通う語学教室を探し、市民講座の英語教室
(10月〜12月)に申し込むことにしました。午前中、週2回の講座です。語学力は
向上しており、電話の受け答えが普通にできる程度となりました。そして9月半ばには
4回目の引越しを行いました。今まではトレーニング仲間のつてをたどって数週間程度
の短期滞在を繰り返していたのですがようやく長期滞在できる家を見つけることができ
ました。新しい家の家人もトライアスロンをしており毎日話題には事欠くことはなく、
楽しく生活を送ることができています。3ヶ月の間に5箇所と、短期間に多くの家で生
活したことで多くの人と深く知り合うことができたことを幸運に思います
また、9月初旬にトレーニング仲間のブラジル人からコーチングの依頼があり引き受け
ることとなりました。彼は来年アイアンマンNZに挑戦し初アイアンマンでアイアンマン
ハワイの出場権を狙いたいそうなので、その目標が達成できるようコーチングを行って
いくこととなりました。アイアンマンを目指したコーチングは初めての経験です。
アイアンマンディスタンスを得意としている自分ですが、今まではオリンピックディス
タンスのエリート選手に関するコーチング依頼が多かったのですが、今回は得意距離で
の依頼です。今までとはまた違った楽しみがあります。対象選手は現在29歳でオリン
ピックディスタンスのベストタイムは1時間59分、フルマラソンのベストは3時間0
0分という選手です。筋力と心肺機能のバランスがよく身体的には恵まれているの
ですが、まだまだトレーニングに関する意識や知識が乏しくその場まかせのトレーニン
グを繰り返していたようです。身体もかなり硬いためこのあたりの改善も必要になりそ
うです。トレーニングを通して彼自身がいろいろなことに気づいてくれるよう仕向け、
僕と離れた後一人でもトレーニングが組み立てられるよう多くのことを伝えていこうと
考えています。もちろん僕自身にとっても他人種の肉体的・精神的特性を深く知ること
ができ大変興味深い経験となることでしょう。加えてトレーニングに関する話し合いを
頻繁に行っていることがとてもよい語学トレーニングになっています。

●トレーニングについて
語学学校終了に伴いトレーニング時間も増え、また7〜8月のトレーニングの成果
により随分と基礎ができていたことをトレーニング中に体感できるようになりました。
バイクトレーニングでは日曜日に今住んでいる地域では一番速いというグループラ
イドに参加し始めました。参加者はサイクリストとトライアスリートが50:50
くらいで、グループのリーダー的男性は昔ヨーロッパで自転車選手として走ってい
たそうです。彼は45歳前後だと思うのですがまだかなり速いですし乗車技術も高
いものを持っています。その他にも若手エリートトライアスリートもよく参加して
いるので相手には困りません。普段は峠の後で一度後続を待つのですが、アイアン
マンハワイを控えた選手が来たときは待つことなく最後までペースは速いまま、
グループの人数がどんどん減っていくだけでした。向こうはレースを目指した強化
練習としてきているのですが僕は基礎作りの最中なのでついていくだけでも大変で、
スタート時20人ほどだった集団がゴールでは3人になってしまいました。僕もこ
の中の一人に入ることができ、少し株をあげることができました。僕がレースを控
えた重要なトレーニング期間(1〜2月)の時には逆に皆を引きずり回してしまお
うと勝手に考えています。

10月も引き続き基礎作りのトレーニングを続けます。11月末までは基礎作りに
専念し12月よりレースのためのトレーニングに移行していく予定です。とにかく
病気や怪我でトレーニングが中断されないよう注意を払い、継続し時間をかけて
じっくりとそしてしっかりと身体を作り上げたいと考えています。

●レースについて
 未出場


9月ではありませんが本報告書作成日(10月5日)のスイムセッションに
9月26日のITUWC蒲郡で優勝したクリス・ゲンメル選手が来ていました。
『見ない顔だなあ』と横を泳いでいて、ふと水着を見たらWC仕様のネーム
プリントが施してあり彼の名前が書いてあるのでよく見てみたら本人でした。
トレーニング中にしっかりと彼の特徴を観察することができました。
このようなことがよくあります。


以上の内容で9月を過ごしましたことをここにご報告いたします。  今枝 誠