<第1種審判員資格申請>「第1種にかける思い」作文公開 050214-2

「<第1種審判員資格申請>「第1種にかける思い」作文公開」

JTU第1種公認審判資格・2004年度申請5名(敬称略/県コード順)>
◇北村文俊(東京都)   ◇小沼 徹(東京都) ◇若山春夫(岐阜県)
◇鈴木貴里代(愛知県) ◇小原英明(京都府)


北村文俊(東京都)JTU:413-00016

 審判員の資格を取って11年がたちました。この間幾多の失敗も経験し、
そこから多くのことを学び、また同時に喜びや達成感も味わいました。
 昔の杓子定規のルール適用から、選手の立場や諸々の状況を総合的
に判断しての運用がなされるようになるとレース全体の雰囲気が好ましく
変わることを肌で感じました。
 審判にとって大切なのは、技術はもちろんですが、それに加えて選手に
対する理解であるということです。私はできる限り現役のトライアリートで
あり続けようと思っています。
 今は組織の責任者という立場でもありますが、選手に対する理解はここ
でも基本であると考えています。残念ながら現場で直接審判員として動く
機会は減りましたが、第1種審判員の資格を取得してさらに自己を律し、
優しく暖かい、違反を取られた人も納得できる人間味と切れの良さを兼ね
備えた判定をしていきたいと思っております。
 さらに自らの経験を後進に伝え、その育成にもさらに励んでいく所存です。


◆小沼 徹(東京都) JTU:413-01496

 トライアスロンの運営に携わって15年が経過した。最初の大会では、
とても選手が羨ましく思え、「なぜ」・「どうして」といつも自問自答を繰り
返し、心のどこかで呟いていたものだ。
 そんな想いもいつしか、選手・地元ボランティアなどの交流によって打
ち消されていった。選手が、地域の人々が、トライアスロンという新しいス
ポーツに何を求めているかを考えると大会を成功させることの意義が実
感できる。
 お祭り型大会から国際大会・ワールドカップと経て夢でもあったオリンピ
ック正式種目への実現はトライアスロンの成長の証といえる。このことは、
競技面と運営面とがともに成長しつづけた証明である。
 もう一度、新たなるスタート地点へ立ち、ひとつの仕事をただこなせるとい
うだけでなく、何年もずっとやり続けて、いろいろなことに縛られても、不自
由な状況に置かれても、自分の最高の状態を持続できるような「プロフェシ
ョナル」を目指したい。


◆若山 春夫(岐阜県)JTU:621-01011

 トライアスロンは決められた競技場の箱の中ではなく自然の環境の中
で自然の風を肌で感じる事が出きる、よりワイルドなスポーツであり、コ
ース、トラジション等はその場所に合った設置が必要である。
 我々審判員も競技全体を把握しながらよりスムーズな流れを創り出し
て行かなければならない。今スポーツ全体が下降線を辿っている。そん
な中ジュニア向けのビデオが各県に配布されジュニアの育成に力を入れ
始めようとしている大変いい事で併せて、我々としても学校訪問等をして
小学生からトライアスロンに親しめるよう努力をしてゆかなければならない。
 小学生の大会においては競技者が競技、ルールが解っていたら親が
前面にでてくることは無くなるのではないか思っている。地域総合型クラ
ブが望まれている今がチャンスでジュニアに対して競技、ルール講習、
教室を開きながらこども達からの底辺を作りたい。


◆鈴木貴里代(愛知県)JTU:623-01009

 トライアスロンに出会ってから15年が経った。この競技を通じ多くの人
と出会い、人間の持つ能力が計り知れないほど大きいことを知り、人間
の可能性を信じられるようになった。
 会社を辞め練習に専念しようとした矢先、椎間板ヘルニアの激痛に襲
われ一時は日常生活もままならない日々が続いた。あの痛みと苦しいリ
ハビリに耐えることができたのは“もう一度トライアスロンのスタートライン
に立ちたい”その思いだけだった。
 トライアスロンが、トライアスロンの仲間達が私を支えてくれた。私に素
晴らしい出会いと経験を与えてくれ、成長させてくれたトライアスロン。私
ができるトライアスロンへの恩返しはより多くの人にこの競技の素晴らし
さを伝えること、事故なく安心してトライアスロンを楽しんでもらうことだと
思っている。
 1種審判員資格を新たなスタートとし、初めてフィニッシュして流した涙
をいつまでも忘れず、これからもトライアスロンと歩んでいきたい。


◆小原 英明(京都府)JTU:726-01168

「小原さん国体の審判に来てください」
「審判員も永くやってないし何の役にもたたへんで」
「大会を見ていただくだけでいいのです」
「それでは何の意味もないやんか」
「そのことで大会が引き締まるし我々も安心して審判業務にあたれます」
 引退決意をしていた私にとって、まだお役に立つことができのだと確信
しました。審判業務や競技会の運営については多くの優秀な2種上級、
2種審判員が育ちました。1種になったら次の2点を取り組む決意です。
 ひとつは、「自転車の文化を根付かせる活動を始めること」自転車は
経済的かつ健康的そしてなりよりエコロジーな乗り物です。自転車文化
を根付かせることがトライアスロンの発展・普及には不可欠です。
 ひとつは2種上級審判員のOB組織(インフォーマル)を設立すること。
永年審判員として活躍され、仕事や家庭の都合で引退し、トライアスロン
に情熱をお持ちの方を組織し、JTUや各大会に協力するとともに親睦を
深めることを目的とします。  ###