現地報告A


  ASTCの技術委員長であり、アジア選手権の技術代表(TD)でもある長谷
 JTU技術審判委員長からの、さらに詳細な現地視察のレポートが、届きました
 ので回覧します。

 <以下、レポート添付>
  先日のご質問で課題となっていた部分について、今回英語でASTC
 向けに作成したレポートにも書いてありますが、以下のように補足します。

 1.渡良瀬遊水地というよりも更にこじんまりしていて、広々したプールという風情
   です。何故なら大会会場となる2号湖は、全部 水深がわずか2mだからです。
   (3号湖はもっと深いので、物足りない選手はこちらで泳いでもよい。現に、私が
   試泳した時(27日午後)には、3号湖にロープを張って、甘粛省のエリート選手チ
   ームが皆、手にパドリングの板をつけて延々と泳ぎ込みをしていました。
   彼ら曰く、岸近くは23度だが、中のほうは20度位だそうです。)
   一応2号湖がレース会場なので、大会当日は23度ということで落ち着きそうです。

   ポンツーンはプラスチックの容器を繋いだもので、非常に浮力はあります。しかし、
  全員がスタートで片側に移動した時に桟橋が傾くことを懸念として伝えてあります。
  一応それに対応するために、反対側に相当量の錘を入れて、初めから反対側に傾け
  ておくことを検討中とのこと。ポンツーンの下に足を付けて、一定以上に傾かないよう
  にすることは、不可とのことです。(理由は湖底に防漏のためのコンクリート処理をし
  てありこの処理を傷つけると、砂漠に水が滲みだしてしまう、ということだそうです。)

   よって、事前に少々傾いてもフライングをしないよう、注意してください。多分、これ
  を防ぐためには、ポンツーンの最端部からの飛び込みを制限させる必要がある、と
  考えています。(手前にラインを引いて、それ以上前に出さない、など。)

 2.天気予報では、昼最高は30度以上、朝は15度程度で、乾燥地帯につき寒暖の差が
  結構あります。日陰に入って風を受けると、真昼でも結構涼しく感じます。但し、日差し
   はなかなか強烈です。 =以上=