2006/11/22

 文部科学大臣からのお願い


   文部科学省スポーツ・青少年局 競技スポーツ課を通じ、 昨今問題となってい
 る、いじめを苦にした自殺について、文部科学大臣よりお願いを受けています。
 特に、子供たちに関する事業を行うなど、子供と接する機会が多い競技団体に対する
 協力要請です。
  詳細については次を参照してください。 
   http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06110713.htm

 <以下、主要本文>
 「文部科学大臣からのお願い」について
  いじめを受けたことにより児童生徒が自らその命を絶つという痛ましい事件が依然と
 して発生しており、誠に悼ましいことであります。児童生徒が自らの命を絶つという
 ことは、理由の如何を問わずあってはならないことであり、深刻に受け止めていると
 ころであります。
  このたび、このような状況を踏まえ、別紙のような「文部科学大臣からのお願い」
 を発表いたしました。このお願いは、文部科学大臣から、子どもと大人社会一般に
 対していじめの問題について呼びかけるものであります。
 
  ついては、貴職におかれましては、本件を速やかにご周知願いたく、特段のご配慮
 をお願い申し上げます。


 文部科学大臣からのお願い

☆未来のある君たちへ
 弱いたちばの友だちや同級生をいじめるのは、はずかしいこと。
 仲間といっしょに友だちをいじめるのは、ひきょうなこと。
 君たちもいじめられるたちばになることもあるんだよ。後になって、なぜあんなは
 ずかしいことをしたのだろう、ばかだったなあと思うより、今、やっているいじめを
 すぐにやめよう。
      
 いじめられて苦しんでいる君は、けっして一人ぼっちじゃないんだよ。
 お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、きょうだい、学校の先生、学校や
 近所の友達、だれにでもいいから、はずかしがらず、一人でくるしまず、いじめられ
 ていることを話すゆうきをもとう。話せば楽になるからね。きっとみんなが助けてくれる。


◎お父さん、お母さん、ご家族の皆さん、学校や塾の先生、スポーツ指導者、
 地域のみなさんへ

  このところ「いじめ」による自殺が続き、まことに痛ましい限りです。いじめられている
 子どもにもプライドがあり、いじめの事実をなかなか保護者等に訴えられないとも言わ
 れます。
  一つしかない生命。その誕生を慶び、胸に抱きとった生命。無限の可能性を持つ子
 どもたちを大切に育てたいものです。子どもの示す小さな変化をみつけるためにも、
 毎日少しでも言葉をかけ、子どもとの対話をして下さい。
  子どもの心の中に自殺の連鎖を生じさせぬよう、連絡しあい、子どもの生命を護る
 責任をお互いに再確認したいものです。


  平成十八年十一月十七日
     文部科学大臣 伊吹 文明