International Triathlon Union

トライアスロンを愛するファミリーの皆様へ「トライアスロン再開に向けた連帯(ソリダリティ)」(2020.9.4) / Dear Triathlon-loving Family

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日頃より日本のトライアスロン・パラトライアスロン競技及び関連競技の発展と普及にご尽力を賜り、心から御礼を申し上げます。また、新型コロナウイルス感染症対策に最前線で取り組んでおられます医療従事者の皆様に、心から敬意を表するとともに、深く感謝を申し上げます。

現在、新型コロナウイルス感染拡大に伴う「新しい生活様式」が模索されていますが、トライアスロンファミリーの皆様には<知恵と工夫>によって新たなトライアスロンライフを過ごしていただいているかと存じます。本日は非常事態宣言解除以降のトライアスロン競技の中央競技団体としての指針や活動、そしてこれからの予定を報告いたします。
JTUでは、トライアスロン大会再開に向けた準備としてCOVID-19感染拡大防止のための「国内向け運営ガイドライン」を策定しました。ガイドラインの汎用のために大会主催者や加盟団体を対象とした勉強会を実施するなど、全国の大会再開に向け取り組んでいます。継続的なコミニュケーションの機会をつくる事で、連携と連帯を高めていくことがこれからのトライアスロンの新しい姿に必要です。

先日、トライアスロン発祥の地である鳥取県皆生大会で、来年の40回記念大会に向けて「第39.5回全日本トライアスロン鉄人皆生大会」というオンラインを利用した新たなトライアスロンイベントが開催されました。
各都道府県のトライアスロン競技団体では、JTUトップパートナーであるNTT東日本・NTT西日本からの支援活動を実施しており、継続可能な大会や中止となった大会会場のビーチクリーン活動やパラトライアスロンSEA練習会などトライアスロンの新たな活動が広まっています。

その他、現時点における再開を予定している大会は下記の通りです。
9月20日(日) 大磯ファミリートライアスロン大会(後援)
10月4日(日) 水郷潮来トライアスロン大会(後援)
10月4日(日) 川崎港トライアスロン大会・JTU関東ブロック選手権大会・東京都選手権大会(後援)
10月11日(日) 大阪城トライアスロン(共催)
10月11日(日) 九十九里トライアスロン(後援)
10月17日(土)-18日(日) 第22回日本U15選手権/第22回日本U19選手権 兼 第3回全国高等学校選手権/第10回日本U23選手権/第35回長良川国際トライアスロン大会(主催)
10月18日(日) アイアンマン70.3 セントレア知多半島ジャパン(公認)
10月24日(土)-25日(日) 予定:ITUトライアスロンワールドカップ(2020/宮崎)(主催)
10月31日(土) 日本学生トライアスロン選手権 渡良瀬大会(後援)
11月1日(日) 日本学生スプリントトライアスロン選手権 兼 トライアスロン・チームタイムトライアル選手権大会(後援)

上記に加え、8月7日JTU臨時理事会にて、第26回日本トライアスロン選手権(特別協賛:NTT東日本)を2020年11月8日(日)に、東京都港区お台場海浜公園海域及び周辺特設コースで開催することを決定いたしました。東京都港区役所で武井雅昭区長へ、1年延期となった東京2020オリンピック・パラリンピックの舞台となるお台場で毎年継続する日本トライアスロン選手権開催に向けた準備を進めることへの協力体制を要請し、合意を得ることができました。引き続き主催自治体、協力団体と連携しながら、地域の理解を得て、ひとつひとつ丁寧に進めていきます。
また、10月に鹿児島県で予定されていた第75回国民体育大会は延期となり誠に残念でありますが、その他の地域ではトライアスロン大会が再開され始めております。

 

国際大会においては、国際トライアスロン連合/ワールドトライアスロンが「ITU世界トライアスロン選手権ハンブルク大会」を9月5日(土)・6日(日)に開催することを発表しました。今季は世界シリーズ全7戦中6戦が中止となり、唯一行われるハンブルク大会が世界選手権となりました。選手派遣に向けてJTU海外派遣方針に基づきリスクマネジメントの徹底を行い、関係省庁と連携の上、上田藍選手(ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター)とニナーケンジ選手(NTT東日本・NTT西日本)派遣が実現いたしました。無事に現地ハンブルクに到着したと報告もありました。

オリンピック・パラリンピックナショナル選手は、現在も強化合宿及び個別強化活動を継続しており、国内合宿や海外派遣に伴うPCR検査の実施など、受け入れ先の自治体の指針や要望にあわせながら引き続き、感染予防対策に努めてまいります。

すでにみなさまもご存じのことと存じますが、6月26日に韓国の女子トライアスロン選手がハラスメントによって自らの命を絶つという大変悲しい報道がありました。亡くなられた選手のご冥福をお祈りするとともにご家族そしてご友人たちの悲しみに心からの哀悼の意を表します。
JTUでは、コンプライアンス委員会を中心に選手・指導者・トライアスロン競技の価値を守るため各種相談やあり方について意見交換を継続しています。JTU通報相談窓口には女性の相談者を追加し、引き続きハラスメントに関する注意喚起を行っていくとともに社会通念や各種ガイドラインに沿って、引き締めた活動を求めていく所存です。

トライアスロン・ジャパン/JTUは、今後の大会再開と新しいトライアスロンライフのため、さらにオンラインを活用した事業を展開いたします。事務局内に常設の撮影用スタジオを設置し、バーチャルイベントやオンライン記者会見など様々な場面で活用していきます。次回のメッセージは専用スタジオで撮影し、皆様へお届けいたします。

結びに、皆様とご家族そして多くの関係者の安全と健康を祈り、一日も早い新型コロナウィルス感染の終息を願っています。

 

2020年(令和2年)9月4日
公益社団法人日本トライアスロン連合(JTU
会長 岩城光英

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