2002トライアスロン世界選手権2日目速報   021111


<速報>
2002ITUトライアスロン世界選手権カンクン大会

公 認:国際トライアスロン連合(ITU)
場 所:メキシコ、カンタナルー、カンクン
日 付:2002年11月10日(日)
気 温:32℃(6:00現在)
湿 度:79%

競技距離:
エリート 51.5km
 (スイム1.5km、バイク40kmドラフティング許可、ラン10km)

エリート女子(08:30スタート)
順位 氏名 国名(所属) 時間
1 レアンダ・ケイブ イギリス 2時間01分31秒
2 バーバラ・リンクイスト アメリカ合衆国 2時間01分41秒
3 ミシェル・ディロン イギリス 2時間02分11秒
4 ミケリー・ジョーンズ オーストラリア 2時間02分25秒
5 ニコール・ハケット オーストラリア 2時間02分35秒
6 アーニャ・ディトマー ドイツ 2時間02分44秒
7 ローラ・リーバック アメリカ合衆国 2時間02分54秒
8 シャロン・ドネリー カナダ 2時間03分19秒
9 サンドラ・ソルダン ブラジル 2時間03分29秒
10 キャロル・モンゴメリー カナダ 2時間03分43秒
16 中西真知子 NTT東日本 2時間04分30秒
33 庭田 清美 アシックス・ザバス 2時間08分51秒
40 惣那 静香 東京都連合 2時間10分53秒
41 枇杷田深雪 ニデック 2時間11分11秒
42 下村 真紀 チームテイケイ 2時間12分05秒
47 大松沙央里 東京女子体育大学 2時間15分48秒

<エリート女子レース概況>
1996年に続いて2回目の開催となるカンクンでの世界選手権に10カ国62名の選手が参加。今年のために増築した木製の桟橋を利用したポンツーンから、2周回のコースを選手一斉にスタート。第1ブイに到達するまでにリンクイスト、ハケット、リーバックと昨年のワールドカップカンクン大会優勝のシーラ・タオルミナ(アメリカ合衆国)ら8名が先頭集団を形成する。トランジションに手間取ったジョエル・フランツマン(ドイツ)を除き、先頭7名はバイクスタート直後に第1集団を形成、すぐさま後続を引き離しにかかる。1周目に後続との差を35秒まで一気に広げると、その後も徐々に引き離す。後続には中西、ジョーンズ、シリ・リンドリー(アメリカ合衆国)らを含む20名ほどの選手が第2集団を形成して、追撃の機をうかがう。惣那は中西と同じ集団でスイムをフィニッシュするものの、トランジションに手間取り、下村、モンゴメリー、ディトマーらを含む第3集団にほどなく吸収される。後方集団で選手の入れ替わりが繰り広げられる一方、タオルミナが積極的に引っ張る先頭集団はバイクフィニッシュまでに1分30秒まで差を広げることに成功し、7人の優勝争いの様相となる。ランに入ってリンクイストが他の6名を突き放し、3周目の時点で追いすがるケイブに20mの差をつけていたが、最終周で脱水により失速、ペースを守ったケイブが逆転で10秒の差をつけてフィニッシュ。7月のコモンウェルスゲームズ(2位)に続くビッグタイトルを手にした。3位にはランスペシャリストのディロンがジョーンズを押えて銅メダルを獲得した。終始好位置につけていた中西もランで崩れることなく、自己最高の16位でフィニッシュした。

エリート男子(10:30スタート)
順位 氏名 国名(所属) 時間
1 イワン・ラーニャ スペイン 1時間50分41秒
2 ピーター・ロバートソン オーストラリア 1時間51分07秒
3 アンドリュー・ジョーンズ イギリス 1時間51分17秒
4 グレッグ・ベネット オーストラリア 1時間51分27秒
5 ウラジミール・ポリカペンコ ウクライナ 1時間51分37秒
6 マイク・ペッツォルド ドイツ 1時間51分45秒
7 クリス・ヒル オーストラリア 1時間52分03秒
8 クリス・ゲメル ニュージーランド 1時間52分10秒
9 ドミトリー・ガーグ カザフスタン 1時間52分19秒
10 マット・リード ニュージーランド 1時間52分30秒
29 小原 工 チームテイケイ 1時間54分19秒
34 西内 洋行 チームテイケイ 1時間55分13秒
45 竹内 鉄平 アラコ 1時間56分40秒
DNF 福井 英郎 シャクリー・稲毛ITC
DNF 山本 淳一 シャクリー・稲毛ITC

<エリート男子レース概況>
女子のスタート時よりさらに気温が上昇した(37℃)10時30分に61名がスタート。風によるうねりが強くなるコンディションの中、ブレント・フォスター(NZL)を先頭にポリカペンコ、コートニー・アトキンソン(AUS)を含む7名が先頭集団を中盤から形成、スイムフィニッシュ時点で後続に20秒の差をつける。西内、小原、竹内は約40名から成る第2集団につける一方、日本チャンピオンの福井、山本はこれについてゆけず、後れを取る。バイク序盤は7人の逃げが続くが、ほとんどの有力選手を含む第2集団が中盤でこれを吸収、人数は50名近くに膨れ上がる。バイク6周目に入るとバイクスペシャリストのコンラッド・ストルツ(RSA)とマット・リード(NZL)を含む4名が集団からのブレイクに成功、1分のアドバンテージをもってランに移る。しかし、高温多湿のコンディションが逃げた選手の体力を大きく消耗させ、第2集団から得意の出足で追い上げたロバートソンに1周目ですぐさまかわされてしまう。ロバートソンを追ってラーニャ、ジョーンズ、ベネットらが追いかけるが約20秒の差をつけて2周目半ばまで独走を続ける。3周目に入り、じりじりと追い上げたラーニャが最終周に入る段階でその差を5mまで縮めると、並走させるまもなく追い抜く。結局ランラップ(32:05)をたたき出した快走で、最後は観客の声援に応えながらフィニッシュ、昨年の世界選で表彰台と僅差の4位に甘んじた雪辱を晴らした。ロバートソンは最後に逆転されたものの、3年連続で世界選メダルを獲得した。厳しいコンディションでサバイバルレースの様相を呈したレースの中、ベテランの小原は我慢強い走りで29位と健闘。ラン中盤まで小原と接戦を演じた西内は34位でゲートをくぐり抜けた。レース前、優勝候補の呼び声高かったマイルス・スチュアート(AUS)はランで失速、サイモン・ウィットフィールド(CAN)やハミッシュ・カーター(NZL)はスイムから出遅れ、一度も先頭集団に追いつくことなくレースを終えた。




<エイジグループ結果>
(35〜39歳男子)
28 高野 修二 群馬県協会 2時間10分36秒

(40〜44歳男子)
45 岩本 正三 福岡県連合 2時間19分40秒

(55〜59歳男子)
32 坂尻 仁彦 京都府協会 2時間38分16秒

(60〜64歳男子)
12 中野 昭二 東京都連合 2時間35分39秒

(25〜29歳女子)
51 林 百恵 埼玉県連合 2時間31分51秒