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第16回日本スプリントトライアスロン選手権(2025/青森)誤判定による公式記録の変更について(報告)

2025年9月14日に開催された標記大会において、競技規則第10章罰則(ペナルティ)に関わる判断に誤りが確認されました。つきましては、以下に経緯を報告し、公式記録を変更いたします。

[1]大会概要
大会名:第16回日本スプリントトライアスロン選手権(2025/青森)
開催日:2025年09月14日(日)
開催地:青森県青森市(特設トライアスロン会場)
競技内容:スイム:668.7m(1周回)バイク:20km(4周回)ラン:5km(2周回)
対象レース:エリート女子

[2]事象の概要
1)概要:競技用具の収納違反(E)の誤判定

2)内容:用具の収納違反(E)の判定により当該選手はペナルティを消化。レース終了後、テクニカルオフィシャル撮影の写真より当該選手の用具でないことを確認。
前述の判定により、当該選手は競技用具の収納違反でタイムペナルティ10秒を受けた。しかしながら、レース終了後、テクニカルオフィシャル撮影の写真により当該選手の競技用具でないことが確認された。
この確認によりレース終了後、当該選手に事情聴取した。当該選手が受けたタイムペナルティ10秒を差し引くと、一つ前の選手と順位が逆転する状況であった。この状況を当該選手が知った後に、この選手は、「タイムペナルティ差し引かずに、現状のままでよい」とする内容を申し述べた。同チームであったことが理由と想定された。これにより、現場のテクニカルオフィシャルは、この意向を受け修正をせずに公式記録とし公示した。その結果、この記録にコーチからの異議申し立てがあった。これを審議した結果、選手からの抗議(プロテスト)は無かったものの、この判定は、テクニカルオフィシャルおよび運営側の誤認に起因するものであり、該当選手コーチらの承諾を得て、公式記録の訂正を行うこととした。

3)原因:
審判長・技術代表含むテクニカルオフィシャルに関する運営側の判断の誤りに起因する。ただし競技環境と用具の目まぐるしい変化を見誤るのは、人知を超えることがあり、限られたスタッフで対応するためやむを得ない部分も認められる。今後は、全体の見直しが必要であり、テクニカルオフィシャル同士の相互確認の励行が求められる。
また、選手の抗議有無に関わらず、テクニカルオフィシャルが公式記録確定前までに、誤判定を把握しているのであれば、〝発生した通りの事実〟として記録の訂正を行うべきであった。

[3]再発防止策
本事案をケーススタディとして周知し、誤認発生の原因は、複合的な理由を認識し、テクニカルオフィシャル個人の人間の限界を把握し、体制を見直し整えるなど再発防止に努める。
また、選手コーチに対しては、フェアプレーの意義を再認識願い、抗議(プロテスト)の手順など含めた手続き方法などの研修を実施する。

[4]変更後の公式記録
https://www.jtu.or.jp/result/?event_id=356&program_id=356_2

*参考)変更前の記録:
https://drive.google.com/file/d/1hX3NO64GF3EFdGWhNWyYXa7xrLyy_SEH/view?usp=drive_link