第1種審判作文(三重県・山崎)
第1種公認審判員資格の作文(再提出)を回覧いたします。次回のJTU理事会(9/17横浜)で承認予定であり、全国からのご意見がございましたらお待ち申し上げます。 2011年度 第1種公認審判員資格<新規申請作文> 審判技術向上への提案 大会現場では、事前打ち合わせや運営マニュアルには無い事が突発的に起こる事が多く、現場審判員の迅速な対応が求められる。レースの進行を可能な限り妨げる事無く、安全を確保しながらの対応には審判員としての多くの経験が必要である。私は、審判員として参加した大会の事例を元に、現場判断の重要性と判断力の育成について提案したい。 事例 審判員資格を取得して初期の事例 救急車両の要請については、事前に決められた手順を正確に行うことが最も重要で選手の状況、位置などを本部に伝えることがその後の迅速な対応につながる。この場合も事前打ち合わせを十分にしていた為に、要請までの手順はスムースに行えた。現場審判員の判断としては、選手の状況を確認すると共にバイクを速やかに移動させコース上の安全を確保、後続選手への影響を出さずにレースを継続することが出来る様に行動した。 事例 初めてのコースでの事例 女子のレースがスタートする頃には、天候は小雨となり路面は濡れて滑りやすい状態に変わっていた。2週回目に2名が絡んで転倒、1名は再スタートしたがもう1名がガードレールの切れ目からコースアウトしてしまった。コース上はクリアーになっていたので後続には問題は無くレースは続行された。 すぐさまコースアウトした選手の状態を確認、意識はあったが本部に救急車両の要請を行った。これは事前に決められた手順がありそれを正確に行うことが、現場審判員に求められる。ここで現場審判員として行ったことは、当該選手の状況確認、本部への手順に従った連絡、さらにホイッスルと手を振っての後続への減速指示を行った。 以上の事例、から突発的な事が起きたときに現場審判員の対応が大変重要であることが分かる。事前に打ち合わせした運営マニュアルや緊急対応手順を正確に行う事は当然のことであり、それに加えて現場では流れているレースの中で安全を確保しながら、その現場で審判員が迅速に判断しなくてはいけない事が数多く起こりうる。 2例に対して、大会として救護体制によって発生からの手順によって行動できた事が大きな要因であると思う。手順に順次、対応する事によって処理できた。発生すべき要因として運営マニュアルでカバーされているので、それに基付いて処理すれば対応できると言う事になる。 2例を運営マニュアルと因果関係を考えて見る。バイクコースでの事例になっているが、コース状況を選手には伝える事はできないが、何が起こりうるかは予想できるのではないか。それに対して運営マニュアルで対応するのが基本である。具体的には、発生―無線連絡―コース確保―選手確認―手配―処理―報告―完了となる。 審判員の原動に対してのクレームも少なくない中、選手、審判、観客から受け入れられ、審判員でなければならない。意義申し立てやクレームに対して短時間で説明解決できる様努めなければならないと思う。 この勉強会では、実際におきた事例を元にどのように現場審判員が対処したか、またそは正しい判断だったのかなど失敗例も貴重な教材となる。さらに、上級審判員が他地域での大会で経験した事なども積極的に教材として公開し活用すべきである。それを行う事によって、全国の大会での事例を各地域の審判員が共通に勉強することが出来る。三重県ではこの勉強会の開催に積極的に取り組みたい。 1)ルールブックの確認 三重県では大会が行われていないが、自分自身に自信はあるか。(それでいいかと思う気持ち)。行動は公平・公正・堅実であるか。大会スタッフ・選手に自信を持って説明できるか。この行動が社会的に通用するか。現場で何をしなければならないか。 もちろん、この勉強会を実施したからといってすぐに現場審判員の判断力を養成できるとは思わない。勉強したことが大会で実際に生かせるような環境作りも大切である。私は、自らが審判長として関わった大会において、常にすべての審判員が自信を持って断が出来るよう心掛けてきた。特に経験の浅い審判員に対しては、必ずレース前に声を掛け、自らの担当箇所で起こりうる様々な問題を事前に想定し、対処の仕方をシュミレーションしておくように促す。 さらに、迅速な対応が必要な事柄が突発的に起きた場合は、現場の判断を優先して本部への確認はその後でも構わないと話すことにしている。自信を持って判断できる大会での環境作りも審判員を育てていく上には大変重要なことである。 経験によって育てる、これはもちろん大事なことだが審判員の判断力の底上げのためには上級審判員が、自らの経験を事例として伝えていくこと、これも大変有意義で必要な事である。私は、審判員の技術向上の手段としてこの勉強会と、大会での環境作りに今後も取り組んでいきたい。この取り組みが、トライアスロンの発展につながって行くと信じて。 最後に私は長良川国際トライアスロン大会でここ数年審判長として、たずさわっている。歴史ある大会であり、継続させなければならないと思って毎回参加している。 矢印で表示はしてあるが、見落としっているか、と思われる。コース上の掲示を具体的にするか。コースをコーンで区切るか。色々と考えられるが、周回コースでもあり、できるだけコースを広く取るべきであり、レイアウトも同じであると思う。審判長として、スイムの最終者の終了、バイクの最終者の終了の確認は当然であるが、終了時間前にはランコースに何名いるかを確認する。最終者のフィニッシュまで確認する。 以上を第1種審判員資格申請論文といたします。 |
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