NTTトライアスロンジャパンカップ第4戦東京港大会レースリポート

ＮＴＴトライアスロンジャパンカップ第４戦、２０００ＩＴＵトライアスロン・ワールドカップ東京港大会
が７月１６日（日）、東京都港区台場の臨海副都心トライアスロン特設会場で行われた。東京で初めて行われたＩＴＵワールドカップであり、シドニー・オリンピックを２ヶ月後に控えていることもあり、最終調整をかねて世界各国より男女有力選手３４名が出場し、白熱したレースが展開された。
男子のレースを制したのは、終始レースをリードしてきたクリス・ヒル（ＡＵＳ）。２位には、マイルス・スチュアート（ＡＵＳ）が入り、オーストラリア勢がワンツーフィニッシュを飾った。３位にはクリス・ゲメル（ＮＺＬ）が入り、日本人最高は５位に入った西内洋行（チームテイケイ）だった。
引き続き行われた女子は、ベテラン、リナ・ヒル（ＮＺＬ）が貫禄の優勝。２位には９９年日本選手権覇者の小梅川雪絵（チームテイケイ）が４月のＩＴＵワールドカップ石垣島大会の細谷はるな（ニデック）と同じく日本人最高位でフィニッシュ。３位にはスペインの新鋭、ピラール・イダルゴが入った。その他日本勢は、中西真知子（チームNTT東日本）が４位に入る健闘。シドニー･オリンピック日本人選手代表の平尾明子（NTT東日本・NTT西日本）は６位という内容だった。

【男子】クリス・ヒル、灼熱の東京を制す！
お台場海浜公園を２周回するスイムをトップでフィニッシュしたのは、ヒル、西内を含む約２０人。バイクに入ると先頭集団は１５人に形成され、小原工（チームテイケイ）、福井英郎（シャクリー・FILA・GT・グリーンタワー）の日本代表も集団の中心に位置し、レースは展開された。ブレント・フォスター（ＮＺＬ）がバイクを後続に３４秒差をつけてフィニッシュしたが、ランに入るとヒルとスチュアートの一騎打ちとなった。
灼熱の中、ラン勝負を制したヒルが１時間４８分２３秒で見事優勝を飾り、２位には同じくオーストラリアのスチュアートが入った。注目の日本人選手は、西内の５位が最高で、７位に小原、１１位に菊地次郎（山形大学）が入る結果だった。西内、小原につぐシドニー・オリンピック日本代表の福井は１５位に終わった。
優勝したヒルは、「ワールドカップで初優勝できたことが一番うれしい。暑い中でのレースは嫌いではないので、この結果が出てよかった」とコメントした。また、日本人最高の５位に入った西内は「応援してくれる人達のためにも頑張ろうと思った。表彰台に上がれなかったことは悔しいが、結果には満足しています」と語った。

【女子】ベテラン、リナ･ヒル、貫禄の優勝！
シドニー･オリンピック日本代表の細谷、庭田清美（シャクリー・FILA・GT・グリーンタワー）が欠場し、１０名でのスタートとなった女子は、イダルゴ、ピップ・テイラー（ＡＵＳ）がトップでスイムをフィニッシュ。
１５秒遅れで中西、ヒル、小梅川が追う展開となった。バイクに入ると４週目に後続の３選手が先頭に追いつき、そのまま５人でバイクをフィニッシュし、優勝争いは最後のラン勝負になった。小梅川、イダルゴが引っ張る展開となったランだが、２週目にヒルが２人を抜き去りトップへ。そのまま２時間０３分０３　　秒のタイムで優勝した。「とても暑かったが、コースがきれいで楽しんでレースが出来た結果だと思う」と喜びのコメントを残した。
２位には９７年の蒲郡大会での庭田、そして今年４月の石垣島大会での細谷につぐ、ITUワールドカップ日本人選手最高順位で小梅川が入った。「体調も万全ではなく、後半バテたが、観客の声援でこの結果を残せたと思う」と語り、表彰台での笑顔が印象的だった。
他の日本人選手では、中西が４位に入り、シドニー・オリンピック日本代表の平尾はスイムでの遅れが最後までひびき、６位に終わった。

当日の模様

女子レース結果

男子レース結果

〔気象状況〕８時現在
天気：晴れ 気温：30.9℃　水温：25.9℃　湿度：72.0％　風向・風速　南南西・1.8m
参加選手34名(男24名･女子10名)　　観衆　50，000人

【ＪＴＵジャパンランキング】
男子ＱＦ係数：1.76　女子ＱＦ係数：1.58

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