「アテネ五輪外国人女子選手コメント」
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ケイト・アレン(オーストリア) 金メダリスト
自身のパフォーマンスについて: 「このレースに勝って本当に驚いているわ。トップ10に入れればと思っていたけど。 人生で最高の調子だったわ。」
自身の作戦について: 「バイクとラン両方の準備をしていたけど、(トップと2分1秒差の44位だった) スイムの出来には驚いたわね。わたしのグループにいた3選手はとてもハードに漕い でいたわ。ランの最終周にさしかかったとき、夫が『銀メダルの位置だぞ』と声をか けたわ。なにも考えられなかったわ。」
オーストラリア出身でオーストリア代表として出場する背景について: 「オーストラリア生まれで、以前ヨーロッパ中を旅していたの。夫とはオーストリ アで出会ったわ。わたしは(メルボルン郊外の)ジーロング出身なの。メルボルンか ら1時間のところにある牧場に家族がいるわ。」 「これまで8年間はヨーロッパで競技をしていて、オーストラリアには毎年帰ってい るの。5歳の時からいろんなスポーツしているわ。26歳のときからトライアスロン のためにトレーニングを始めたわ。」
ロレッタ・ハロップ(オーストラリア)をレースで追いかけているとき、「オースト リア対オーストラリア」について考えたかどうかについて: 「メダルをかけて走っているときに国のことは考えたりしないわ。メダルのことだ けを考えているわ。ロレッタはわたしと一緒でとても幸せだとは思えないわね。彼女 はとてもがんばっていたもの。」
なぜオーストリア代表としてレースをする決意をしたかについて: 「オーストリアがわたしにオリンピックに挑戦してみないか誘ったの。去年とても良 い成績を収めたからアテネのオリンピックに出場することができたわ。」
ランスタートで考えたことについて: 「メダルじゃなくて、良い順位だけめざして走っていたわ。」
猛烈なランについて: 「それはたいしたことではないわ。最初の数歩をどう感じるかでたいてい、わかるも のよ。今日はOKと思ったわ、バイクで良い感覚だったの。バイクは特別なトレーニ ングを積んでいたから。」
アテネへ両親を招かなかったことについて: 「わたしが両親に(アテネに)来ないように言ったの。お金を節約して休暇を取るよ うに言ったわ。」
ロレッタ・ハロップ(オーストラリア) 銀メダリスト
自身のパフォーマンスについて: 「スイムとバイクが計画どおりに行かなかったのはちょっと奇妙だったわ。シーラ (タオルミナ)とバーブ(リンクイスト)と一緒に逃げたかったの。シーラはケガし ていたわ。」 「それがタフなレースの兆しだったわね。バイクでは(先頭交代の場面で)ほとんど 引いていたわ。わたしはいつも挑戦的でいるわ。わたしができるのはこれだと思って いたから。」
銀メダルを獲ってどう思ったかについて: 「とにかく自分のレースに集中していたわ。表彰台に登る計画を立てていたの。オリ ンピックに出場して(他の)メダリストと表彰台に立ててすごいと思ったわ。」
レースに出場する際の自信について: 「ワールドカップで勝っているほとんどの選手たちとこのレースすることを知ってい たわ。レースは個人間の戦いであって、国ではないわ。私たちはみんな自分自身のた めにきてるのだから。」
スーザン・ウィリアムス(アメリカ) 銅メダリスト
バイク序盤での自身のクラッシュについて: 「上り坂でちょっとエキサイトしすぎていたわ。速く下りすぎてブレーキが十分でな かったの。余裕がなかったのね。バーブには追いつけると思った。彼女は待っていて くれると思ったの。一緒に走ってうまくいったわ。」
自身のパフォーマンスについて: 「とてもうまくいったわ。メダルを獲れて興奮してるわ。アメリカ代表になれること はダークホースだったけどやってのけたわ。」
2000年シドニーオリンピックで代表を逃したことについて: 「シドニー大会には行くつもりでいたの(注:シドニーの国内選考会では6位でシリ ・リンドリーとともに補欠)。けどトレーニング期間中に妊娠したのが分ったの。それ が今わたしと一緒にいる3歳の娘よ、だからわたしは娘にシドニーと名付けたわ。こ の子にわたしが走っているのを見せたくて連れてきたわ。」
バーバラ・リンクイスト(アメリカ) 9位
自身のレースのスタートについて: 「シーラとロレッタはスイムでチームを組んでいるようだったわね。スイムからバイ クに移るのがキツかったわ。」 「シーラは素晴らしいスイムだった。わたしはスイムではいい感じだったけど、ラン に入ってついてゆくのは難しいと気づいたわ。」
バイクについて: 「最初の丘で脱落したわ。信じられなかった。だからスーザンを見て、残りのバイク を一緒に走ろうと思ったわ。」
メダルを逃したことについて: 「その日のベストを尽くしたわ。金を獲れるはずだとは思わなかったわ。金を獲れる 選手は何人もいるもの。」 「わたしは幸せよ、残りの人生をオリンピアンとしていられるから」
ロレッタ・ハロップ(その2)
レースについて: 「奇妙な感覚ね。勝ったと確信することがなかったわ。フィニッシュエリアに入った ときでさえね。」 「フィニッシュ(ゲート)をくぐろうとしたとき思ったわ、『父さんは見ていて心臓 マヒを起こしたんじゃないかしら』って。幸せじゃなかったわね。」 「最終ラップでフィニッシュラインが近づいてきたとき祈っていたわ。もう他に何も できることはなかったの。両腿はつっていたわ。バイクをほとんど単独で走って腿は パンパンだったの。」
ケイト・アレンがフィニッシュ100m手前でハロップを追い抜いたことについて: 「彼女は飛んでいたわ。わたしを抜いたとき彼女が見えなかったわ。」 「彼女のことは年中見ていなかった。彼女のことを良く知らないの。がっかりしてい ないわ、100パーセントつくしたもの。」
弟ルーク(2002年の1月、トレーニング中の交通事故で亡くなった)のために レースをしたかどうかについて: 「家族みんなのためよ。母さん、父さん、弟、そして妹。これは家族全体のためよ。」
彼女を支えたサポート、応援にについて: 「サポートはすごかったわ。3ヶ月半家を空けていたの。このメダルはわたしをサ ポートしてくれた人たち全員のものよ。」
スーザン・ウィリアムス(その2)
自身の銅メダルについて: 「バイクコースの登りにいるとき、まちがいなく挑戦的な坂だったわ、けど頂上につ いたとき楽だと気づいたわ。頂上を越える練習をしてきたから。これが報われたの ね、力強さを感じて、バイクがうまくできたわ。」
自身のパフォーマンスについて: 「自分の長所はバイクだとわかっているわ。他の選手(ハロップとタオルミナ)は ちょっと前にいたけど、じゅうぶん力がみなぎっているのを感じたわ。」
自身の感情について: 「(自分の落車について)きついカーブでサイドボードに近づきすぎたわ。ちょっと 飛んだけど、そんなにひどくはないわ。ちょっと擦り傷と打撲をしたたけだもの。そ れだけよ。」
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