International Triathlon Union

第11回日本ジュニアトライアスロン選手権長良川大会レース速報

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8月2日(日)、第11回日本ジュニアトライアスロン選手権長良川大会が、岐阜県海津市国営木曽三川公園特設コースで開催された。競技は長良川の増水のためスイム競技が行われず、第1ラン・バイク・第2ランのデュアスロンで行われた。 競技距離は、ジュニアA(中学生)が13.75km(第1ラン1.25km・バイク10km・第2ラン2.5km)、ジュニアB(高校生以上20歳未満)が27.5km(第1ラン2.5km・バイク20km・第2ラン5km)となった。

霧がかかったジュニアA男子のスタート 午前8時スタートのA男子は、稲井勇仁(京都市立西院中学)が第1ランをトップで帰ってくると、バイクでトップに7秒遅れの5位で通過、最後のランをラップ1位で走りきり、中学2年生ながら優勝を果たした。2位は浅海健太(横浜市立末吉中学)、3位は前田凌輔(ベルリオアスリートクラブ)だった。

 午前8時2分スタートとなったA女子は、第1ランをトップで戻った松本文佳(京都市立西院中学)がバイク終盤で落車しながらもバイクトップを守り、ランでも途中先行を許したものの逆転して優勝した。2位は小原すみれ(チームケンズ京都)、3位は加後美咲(チームケンズ京都)が入った。

位置を取り合うジュニアB女子のスタート

 午前8時20分スタートのB男子は、第1ランを大谷真史(チームゴーヤー)と工藤駿が同タイムでトップ通過。バイクでは、ほかの8名と第1集団をつくって先行し、第2集団に約2分半の差をつけて第2ランへと移った。

降車も競り合うジュニアB男子

 第2ランでは、第1ラン10位と力を温存した椿浩平(チームブレイブ)がラップ1位で走りきり、ジュニア選手権B3連覇を飾った。2位は、大谷、3位は工藤だった。

 午前9時10分スタートとなったB女子は、第1ランで佐藤優香(日本橋女学館高校)がトップを取ると、その1秒後に山本奈央(チームケンズジュニア)と高橋侑子(東京ヴェルディ)が同時通過。この3名でバイク第1集団をつくって逃げを開始した。

折り返しを回るジュニアB女子

 バイクで後続に約1分の差をつけた第1集団の3名は、ランでもサイドバイサイドの展開。中盤でリードした佐藤が、追う山本を押さえて、2年ぶり2度目のジュニア選手権B優勝となった。2位は山本、3位は高橋が入った。

 なお、このレースの結果、日本オリンピック委員会(JOC)ジュニアオリンピックカップは、佐藤優香と椿浩平が獲得した。

ジュニアオリンピックカップの佐藤と椿

  同時開催の長良川国際大会は、やはりデュアスロン:27.5km(第1ラン2.5km・バイク20km・第2ラン5km)で行われ、女子が松本華奈(島根県協会)、男子は栗原正明(国士舘大学)が優勝した。

 おもな結果は以下の通り。

ジュニアA
女子
1 松本 文佳(京都市立西院中学)33:21
2 小原 すみれ(チームケンズ京都)33:30
3 加後 美咲(チームケンズ京都)33:47
4 深沢 瑛里(湘南白百合学園中学)34:45
5 細田 愛未(チームブレイブ)34:47
6 加藤 みちる(熊本市立井芹中学)34:57
男子
1 稲井 勇仁(京都市立西院中学)30:38
2 浅海 健太(横浜市立末吉中学)30:53
3 前田 凌輔(ベルリオアスリートクラブ)31:08
4 大本 鷹志(チームケンズ京都)31:13
5 望月 光樹(チームエムアンドエム)31:16
6 谷口 跳馬(三好SAトライアスロン倶楽部)31:25
ジュニアB
女子
1 佐藤 優香(日本橋女学館高校)1:03:54
2 山本 奈央(チームケンズジュニア)1:04:20
3 高橋 侑子(東京ヴェルディ)1:05:16
4 知花 果林(チームゴーヤー)1:08:12
5 福田 慶(日本大学豊山女子高校)1:08:30
6 野田 純那(福岡県立小倉南高校)1:10:40
男子
1 椿 浩平(チームブレイブ)56:35
2 大谷 真史(チームゴーヤー)56:46
3 工藤 駿(チームケンズジュニア)56:54
4 古谷 純平(洛南高校)587:07
5 小林 晃久(チームケンズ京都)57:29
6 土井 政英(愛知県立東郷高校)57:37
長良川国際大会優勝
女子 松本 華奈(島根県協会)1:05:46
男子 栗原 正明(国士舘大学)56:20

 このレースはフォトギャラリーでご覧になれます。

<選手コメント>

○松本 文佳(京都市立西院中学)バイクの最後のほうのカーブで落車してしまった。あとは意地で走った。スイムが苦手なので、デュアスロンになってよかった。今日は、最初から積極的に行けて気合いが入った。次のレースはオールキッズ。

松本文佳

○稲井 勇仁(京都市立西院中学)トライアスロンをはじめて1年半。今日は最初から積極的にいって、自分のペースでレースができた。スイムがなかったが、追い上げ型なので、それほど気にならなかった。トライアスロンが好きなので、スイムがあったほうがよかった。次のレースはオールキッズ。

稲井勇仁

○佐藤 優香(日本橋女学館高校)昨年は出なかったので、2年ぶり2度目の優勝。幕張のスプリント選手権で勝てなかったので、今日勝てて嬉しい。士別でクラブの先輩と練習ができて自信が持てた。次のレースはアジア選手権と世界選手権。

佐藤優香

○椿 浩平(チームブレイブ)3連覇がかかっていたので、緊張した。前日に監督と話して、自分を取り戻すことができたのが、今日の勝因。スイムはなかったが、どんな状態になっても勝つことを目ざさなくてはならない。来年も勝って4連覇としたい。次のレースは、アジア選手権と世界選手権。

椿浩平

<この記事へのお問合わせ>
(社)日本トライアスロン連合(JTU)
広報担当:090-3204-3126(大塚)
JTU事務局 TEL03-5469-5401(代)

 

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