International Triathlon Union

JOC女性スポーツフォーラム(報告)

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2010 JOC女性スポーツフォーラムに出席した石井JTU女子委員長、山倉紀子JTU種目別強化委員長から次の報告がありました。

<2010 JOC女性スポーツフォーラム>
〜女性リーダーの更なる増加と全身を目指し〜

主旨:本会と各競技団体等が「女性とスポーツ」に関する課題を共有し、解決に向けたネットワークをづくりを目的にフォーラムを開催する。

主管:(財)日本オリンピック委員会
日時:2010年10月25日(月)14:00−17:00
場所:味の素ナショナルトレーニングセンター
対象:JOC加盟団体、JOC委嘱の女性強化スタッフ

■開会挨拶
市原JOC専務理事、平松純子JOC女性スポーツ専門委員会委員長に続き、猪谷JOC理事(JTU名誉会長)より挨拶。

・IOCでは男女平等のスポーツの地位向上を推奨支援している。
・女子の立場を利用するというより、まずは男性と同じように自らの力と努力でその地位を勝ち取って欲しい。
・全てのオリンピック種目に女性スポーツを入れる取り組み(夏期は実現、冬季はもう一息)、男女比を50%:50%にしていく取り組み(女性選手の割合:北京オリンピック43%、ユースオリンピック46%)、 成果は着実に実っている。
・IOCは女性の地位向上についてスポーツのみでなくあらゆる分野での推奨支援をこれからも行っていく。

■第1部 基調講演

〜組織の中の女性〜
◇講演者:宮嶋康子氏(テレビ朝日編成局編成部兼アナウンス部局次長待遇)
◇主な内容
・スポーツ実施率について( 7、8年前より女性(45%)が男性(43%)をリードしている)
・スポーツ選手は自分を見つめる力・自己分析に優れている
・スポーツ選手・コーチ・審判は「職人」、スポーツ関係者はその道の専門家
・各競技団体はスポーツを楽しむ意識のある人を強化していく組織
・男性と女性の違い
・組織の中で仕事をする(目的・役割について)
・「アスリートファースト」(選手のことを第1に考える)

■第2部 パネルディスカッション

〜スポーツ文化発展に資する女性リーダー〜
◇パネリスト:
 小谷実可子氏(JOC女性スポーツ専門委員:シンクロ)
 田辺陽子氏(JOC女性スポーツ専門委員:柔道)
 知念令子氏(JOC強化スタッフ:ウェイトリフティング
  JOCゴールドプラン委員会国際人養成事業プロジェクトメンバー)
盛岡裕策氏(文部科学省スポーツ・青少年局体育官)

◇コーディネーター:
 佐藤正伸氏(国際武道大学体育学部国際スポーツ文化学科准教授)

◇主な内容
・元気な日本スポーツ立国プロジェクトについて
・スポーツ組織のリーダーはビジョンを持つ
・現状について
・わかっているけどできないことの取り組み方について

小谷氏:スポーツをすることによって人生の楽しさを多くの人に伝えていきたい。
ナショナルチームに携わらなくても、普及に携わりスポーツの楽しさを教えたい人はたくさんいるはず。
国際会議に出席した際は自ら発言して自分をアピールするように心がけている。

田辺氏:選手活動を終えると指導に係わっている人しか残らない(登録しない)。
新しい分野で活躍できる場を拡大したり、選手時代からでも指導できるシステムを作っていきたい。

知念氏:スポーツを日本の文化に根付くようにしていきたい。
パーティや滞在ホテルでの服装・行動等のマナーが備わっていない人が多い。
海外選手との交流は競技生活で役に立つはず。
ユースオリンピックでの研修活動は有効であったと思う。

盛岡氏:スポーツ文化を発展させスポーツリーダーを増やしていく。
「人」の重視を行っていく。

■所感:現場で活躍する方々に、それぞれの立場から現状や今後の課題を生の声で聞けたことが刺激となった。主旨であるネットワーク作りとしては、他競技の方と会話する機会が持てた。

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