International Triathlon Union

2011ASTCアジア選手権(チャイニーズ台北)レース速報

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 9月23日(金)、2011年アジアトライアスロン選手権がチャイニーズ・タイペイのイーランで行われた。
 午前8時スタートのジュニア男子は、前田凌輔(チームTriangle)がスイムを9分52秒のタイムでトップで上がると、谷口白羽(三好SA)が7秒後、杉原賞紀(チームケンズ京都)がその2秒後に水から上がった。
 バイクでは、この3名が先頭集団で逃げ、そのままランに移って序盤から前に出た杉原が1時間4秒で優勝した。2位は谷口、3位は前田。以下、6位小林晃久(チームケンズ京都)、17位鋤崎隆也(福島県立いわき光洋高校)、22位稲井勇仁(チームケンズ京都)だった。
 午前8時5分スタートのジュニア女子は、昨年のユースオリンピック優勝の佐藤優香(トーシンパートナーズ・チームケンズ)がスイムを10分35秒でトップフィニッシュ。そのままバイクでも集団寄せ付けずに独走。ランでも一人で走り切り、1時間6分47秒で優勝した。
 2位は、スイムの遅れをランで追い上げた松本文佳(チームケンズ京都)、3位は知花果林(チームゴーヤー)だった。そのほかは、4位恒川由衣(チームケンズ京都)、5位蒔田亜伽音(九州国際大学附属高校)、7位大岩葵(愛知県立岡崎西高校)の順。
 午前9時45分にスタートしたU-23男子は、スイムを遠藤樹(チームケンズA&A)が19分49秒でほかをリードしてフィニッシュ。古谷純平(早稲田大学)、石塚祥吾(神奈川大学)も後に続き、バイクではスイムで若干遅れた椿浩平(宇都宮村上塾)が追いついて第1集団を形成した。
 ランでは、椿が積極的に前に出てトップを奪うと、そのまま2時間2分4秒で優勝した。2位は古谷、3位は石塚、4位は遠藤だった。
 午前10時30分スタートのU-23女子は、高橋侑子(法政大学)が21分46秒でスイムを終えると、バイクでも単独でリードを広げ、ランを危なげなく走って2時間19分44秒で優勝した。2位はダン・ベイホン(韓国)、3位は蔵本葵(東京ヴェルディ)。山本奈央(早稲田大学)は5位となった。

男子スイム
 午後1時にスタートしたエリート男子は、田山寛豪(NTT東日本・NTT西日本・流通経済大学職員)がスイムを21分35秒でトップを奪い、続いた細田雄一(グリーンタワー・稲毛インター)、山本良介(トヨタ車体)、ヘオ・ミンホ(韓国)、佐藤伸治 (日本食研)、杉本宏樹 (稲毛インター)のすべての日本選手がバイクの第1集団に入った。

男子バイク
 ランでは、第1集団から細田と山本が抜け出し、田山とヘオが追う展開に。結局細田が中盤にリードを広げ、2時間34秒で優勝した。2位は山本、3位はヘオ。田山は4位となり、杉本は6位、佐藤は7位だった。

女子スイム
 午後3時15分スタートのエリート女子は、土橋茜子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)が21分41秒で最初にトランジションへ、足立真梨子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)、崎本智子(愛媛県協会)も続き、うまく泳いだ庭田清美(アシックス・ザバス)も、遅れ気味の菊池日出子(宇都宮村上塾)も、バイクで第1集団に入ることができた。

女子バイク
 バイクは上記5名に4名の韓国選手を加えた9名となったが、そのままランスタートとなった。

女子ラン
 ランでは、崎本と庭田が序盤から競り合いを開始。韓国選手らが送れるなか、足立と土橋は前を追う。結局、3周目に競り勝った庭田が2時間11分48秒のタイムで優勝した。2位は崎本、3位は足立。土橋は4位、上田藍(シャクリー・グリーンタワー・稲毛インター)は6位、菊池は7位となった。

優勝
 この結果、今年のアジア選手権は六つすべてのカテゴリーで金メダルを獲得した。
 なお、このレースの模様はフォトギャラリーでご覧になれます。

<選手コメント>

庭田清美(アシックス・ザバス)
○庭田 清美(アシックス・ザバス)
 スイムで失敗しないように心がけて泳いだ。いい位置で上がたスイムで、バイクに移っても余裕をもって全員均等に前を引くようにコントロールできた。ランでは、上りがあったのが鍵。そこをうまく走って勝つことができた。

細田雄一(グリーンタワー・稲毛インター)
○細田 雄一(グリーンタワー・稲毛インター)
 3連戦の最後だったので、身体が重かった。スイムスタートからバイクまで、重さを感じてうまく身体が動かなかった。韓国の若い選手たちとの差も縮まっている。そのなか勝てたのは、来年に向けての収穫。

高橋侑子(法政大学)
○高橋 侑子(法政大学)
 スイムから行こうと決めていた。バイクでは一人で風を受けていて走りづらかったが、うしろとの差が開いていると分かったので独走しようと思った。楽ではなかったが、差が広がってきたので、行けると思った。

椿浩平(宇都宮村上塾)
○椿 浩平(宇都宮村上塾)
 初めてのU-23だったが、昨年のジュニアで優勝していたので、今日は勝たなければいけないレースだった。そう思ったレースで勝てたのでうれしい。昨年は、WCSも出ているので、その経験があるので勝ちたかった。バイクに課題を残したレース。

佐藤優香(トーシンパートナーズ・チームケンズ)
○佐藤 優香(トーシンパートナーズ・チームケンズ)
 今日は先行逃げ切りをテーマにして、3種目すべてで全力をだしたのでかなり疲れた。レースのしやすいコースだった。これでジュニアの部への出場は終わりとなるが、U-23を飛び越えて、エリートで戦っていきたい。

杉原賞紀(チームケンズ京都)
○杉原賞紀(チームケンズ京都)
 スイムでいい位置で上がて前田、谷口両選手と3名バイクを回せて、そのおかげでアドバンテージができた。それがランにつながった。いいコースで走りやすいが、一部坂がきつかった。アジア選手権では、先頭を走れたので気持ちよかった。

この記事に関するお問い合わせ先
(社) 日本トライアスロン連合(JTU) 事務局
広報担当:090-3204-3126
JTU事務局 TEL03-5469-5401(代)

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