International Triathlon Union

JTU強化拠点認定基準*2022/12/9更新

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[1] JTU強化拠点の定義 
公益社団法人日本トライアスロン連合(JTU)は、本基準を満たした日本国内のトライアスロン及びパラトライアスロン向け施設、スクール、クラブ等(以下、「JTU強化拠点」という)として認定する。各強化拠点は、選手である会員が活動内容を理解・承諾し、選手との会員契約を交わしているものとする。なお、選手との間に問題等が生じた場合は、個々の契約により解決するものとする。

[2]目的と役割
JTU強化拠点は、JTU事業計画及び強化戦略プランに則り、地域ブロックにおいてJTUトライアスロン・ハイパフォーマンスチーム、パラトライアスロン・ハイパフォーマンスチーム(以下、「ハイパフォーマンスチーム」という)と連携し、対象となる選手の育成、強化活動を行い競技レベルの向上を図る。これにより、オリンピック、パラリンピック及び国際大会でのメダル獲得・入賞を目指し、これら競技の普及と発展に寄与することを目的とする。

[3]JTU強化拠点の共通資格
1)JTU強化拠点は法人格を有していること。
2)JTU強化拠点は安全管理体制の措置を講じていること。
3)JTU強化拠点は所属選手との契約又は規約を整備していること。

[4]基本内容と個別資格
1)JTU強化拠点
1-1)基本内容:有望選手の強化を中心としたチーム、スクール、実業団クラブ、大学チーム。1-2)資格:公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)公認コーチ1または3(トライアスロン)資格保持者(1名以上)、JTUナショナルチームA・B・候補・次世代選手/認定年第1期(1名以上)

2)JTU強化クラブ
2-1)基本内容:発掘・導入・育成を中心としたチーム、スクール、大学チーム、高校チーム。
2-2)資格:公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)公認コーチ1または3(トライアスロン)資格保持者(1名以上)、JTUタレント選手/認定年第1期(1名以上)

3)JTUパラトライアスロン強化拠点
3-1) 基本内容:パラトライアスロンの強化を行うチーム、スクール、大学チーム、高校チーム。
3-2)資格:公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)公認コーチ1または3(トライアスロン)、かつ公益財団法人日本パラスポーツ協会(JPSA)公認障害者スポーツコーチ資格保持者(1名以上)、JTUパラトライアスロン強化指定選手・育成選手/認定年第1期(1名以上)

4)JTUロングディスタンス強化拠点
4-1)基本内容:ロングディスタンスの強化を行うチーム、スクール、大学チーム。
4-2)資格:公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)公認コーチ1(トライアスロン)資格保持者(1名以上)、JTUアイアンマンプロ登録証明書選手/1月時点(1名以上)

[5]JTU強化拠点の活動内容
基本内容:JTUナショナルチーム選手・JTUタレント選手・JTUパラトライアスロン強化指定選手、JTUアイアンマンプロカテゴリー(エリート)選手の強化及び育成発掘に係る活動全般。
1)施設整備
1-1)JTU強化拠点・クラブに必要なスタッフの配置
1-2)JTU強化拠点・クラブに必要なトレーニング環境の整備及び関連機器の設置
2)トレーニング・記録会等の実施
2-1)継続的かつ定期的なスクール、トレーニング・セッションの開催
2-2)有望選手の育成・強化を中心としたスクール、トレーニングセッションの開催
2-3)発掘・導入・育成を中心としたスクール、トレーニングセッション、記録会等の開催
3)情報連携
3-1)有望選手の状況を把握し、ハイパフォーマンス・チームとの情報共有
3-2)他競技の指導者、クラブや学校との連携によるタレント発掘
3-3)指導者・コーチの指導技術の開発と報告
3-4)所属選手の体調管理とケガ病気などへの対応策と報告

[6]認定基準(強化拠点の認定)
1)トレーニング環境:次のスイム・バイク・ランの3種目の練習環境が合理的な移動範囲で確保できること。
1-1)スイム:プール(25m、50m、屋内、屋外)、オープンウォータースイム環境(施設、安全管理体制、水質、水温、潮流)など。
1-2)バイク:バイクコース(平地、アップダウン)、自転車競技場(バンク)など。
1-3)ラン:ランコース(平地、アップダウン、クロスカントリーコース)、陸上競技場など。

2)宿泊を伴う施設:​​次の環境があることが望ましい。
2-1)宿泊施設、スポーツマッサージなどの施設、病院、温冷交換浴が可能な施設の状況

3)コーチングスタッフの整備
3-1)スクール・トレーニングセッションの内容、指導者と保有資格者が練習に参画していること。

[7]認定期間
強化拠点及び強化クラブの認定期間は1月〜12月の1年とし、1年毎の更新を基本とする。
なお、対象の拠点・クラブは、毎年11月迄に拠点・クラブの組織運営内容及び活動の報告を行うこととする。

[8]認定証の発行
強化拠点及び強化クラブは、認定期間内において、その名称に「公益社団法人日本トライアスロン連合(JTU)強化拠点(強化クラブ)」の用語を付すことができる。なお、強化拠点及び強化クラブには認定証(認定年度入り)をデータで発行する。認定証は適切な方法により掲示するものとし、電子データによる表示も可能とする。

[9]強化拠点の認定申請方法
1)申請方法と認定方法
1-1)JTU加盟団体からの推薦を受け、巻末の申請フォームを利用し電子データで申請する。*初回の申請方法は2023年1月以降に案内
1-2)JTUハイパフォーマンスチームが評価(基本資格条件、指導者の設置状況、選手の活用状況、トレーニング環境)
1-3)JTU理事会承認
*年次報告書については、12月末迄に指定書式(別途定義)にて提出をする。

[10]指導者教育プログラムの受講
強化拠点の指導者は、JTU倫理コンプライアンス規程及び関連規程規約を遵守し、常に良識ある社会人としてふるまわなければならない。そのために、指導者の資質、インテグリティ(誠実さ、真摯さ、高潔さ)を高め、スポーツの価値を守る知識と手段、正しい倫理観や道徳心の習得そして平等性(Equity)・多様性(Diversity)・共生調和(Inclusion)の理解を深めるためることとする。これらにより、指導者は、JTU指導者教育プログラムを受講しなければならない。

[11]認定料、関連予算等
1)JTU強化拠点の認定料はなしとする。
2)本件に関わるJTUからの補助金等はなしとする。ただし、育成はリージョナル事業、強化はナショナルプログラムで予算を配分する。
3)全体の活動において必要と認められた場合は、JTUが特別に予算を設定することがある。
4)以上に関わる詳細は、別途定めるものとする。

[12]その他
1)ナショナルチーム選手はナショナルチームA選手、B選手、次世代選手、候補選手を含む。
2)スポーツ庁認定ナショナルトレーニングセンター(NTC)競技別強化拠点施設及び公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)競技別強化センターの認定は各設置要項等に準じて理事会で承認の上、推薦を行う。
3)前記各項に該当しない状況が生じた場合、別途協議し適切な対応を行う。
4)強化拠点・クラブは、所轄のJTU加盟団体との連携を確保するために、該当施設・クラブの会議や活動に同団体役員やコーチの参加を積極的に要請する。

[12]本基準の変更
本基準は、ハイパフォーマンスチームの申請があった場合、JTU理事会の承認により変更することができる。

<2015年5月29日発表>
<2016年12月2日 理事会 改訂承認>
<2017年12月1日 理事会 改定承認>
<2018年12月7日 理事会 改定承認>
<2021年4月1日 臨時理事会 改定承認>
<2022年12月9日 理事会 承認>

参考)
*2019年7月01日発表) https://www.jtu.or.jp/news/2019/07/01/22342
*2018年1月10日発表) https://www.jtu.or.jp/news/2018/01/10/13230/
*2016年12月8日発表) https://www.jtu.or.jp/news/2016/12/08/22386/
*2015年5月29日発表) https://www.jtu.or.jp/news/2015/05/29/22367/

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