【World Triathlon News】トランスジェンダー選手の参加資格規定の改訂を発表
ワールドトライアスロン(World Triathlon:TRI)は、2022年8月に発表したトランスジェンダーアスリートの為の資格規定の改訂を承認し、2025年1月1日より適用されることを発表いたしました。
【トランスジェンダーアスリートのための資格基準(改訂版)】
こちらからご覧ください。
【2025年1月30日TRI発表ニュース】
「World Triathlon Announces Revised Eligibility Regulations for Transgender Athletes Participation」
https://triathlon.org/news/world-triathlon-announces-revised-eligibility-regulations-for-transgender-athletes-participation
【TRIニュース和訳】
ワールドトライアスロンは2022年8月版トランスジェンダーアスリートの為の資格規定の改訂を承認、直ちに発効しました。
全てのジェンダーを対象とする「エイジグループオープンカテゴリー」の導入
改訂された規定では、既存のエイジグループ男子カテゴリーに代わり、新しいエイジグループオープンカテゴリーが導入されます。
この新しいエイジグループオープンカテゴリーはすべてのワールドトライアスロン及びコンチネンタルトライアスロンのエイジグループ大会に出場するアスリートに適用されます。
エイジグループトランスジェンダーアスリートは、男女ともこの新しいオープンカテゴリーに医学的又は法的資格基準なく出場することができます。
エリート選手の為の改訂規則
改訂された規則でも、トランスジェンダー女性が本スポーツのエリート女子カテゴリーに完全に参加する為に求められる資格期間を引き続き定めていますが、ワールドトライアスロンは、エリートの資格プロセスを変更し、トランスジェンダー女性がその4年間を通して本スポーツに継続して参加することができ、その資格期間の最後の3年間は学術的研究に参加することを義務付けています。
エリート女子カテゴリーの出場資格を求めるトランスジェンダー女性アスリートは、性自認宣言を書面で提出し、4年間の資格審査期間以降、血清テストステロン値を2.5 Nmol/L未満に維持しなければいけません。
完全な資格が授与される前に、彼らは最初の3年間はエイジグループオープンカテゴリーの最低限のレースに出場し、最終年には、エリート女子カテゴリーのレースに出場しなければなりません。最後の3年間は学術的な研究への参加が求められています。
トランスジェンダー男性アスリートは、署名入りの男性自認宣言書を提出することで、エリート男子カテゴリーに出場することができます。このカテゴリーには、テストステロンの要件や資格期間はありません。
パラトライアスロンにも同等の参加資格ルールが適用されます。但し、エイジグループレースにはオープンパラトライアスロンカテゴリーが無いため、トランスジェンダーの女性アスリートは参加資格プロセスの1~3年目はパラトライアスロン男子カテゴリーに出場しなければなりません。
全てのアスリートは、エリート男子・女子、又はパラトライアスロンカテゴリーのレースに出場する間、アンチドーピング規則を遵守しなければなりません。
改訂規則の主要点:
● エリートトランスジェンダー女性の4年間の資格パスウェイを継続し、その期間もトランスジェンダー女性の参加を可能にするとともに、学術研究を導入すること
● エイジグループオープンカテゴリーを導入し、トランスジェンダーアスリートが法的または医学的基準を必要とせずに競技できるようにすること
● 出生時の性別が女性に指定された女性のためのエイジグループ女子カテゴリーを保持すること。
● アスリートのプライバシーを確実に尊重し、トランスジェンダーアスリートのすべての情報と医療データは厳格な守秘義務をもって取り扱うこと
- このニュースは表記の日時現在のものであり、追加変更の可能性があります。
- ニュースの全文または一部の文章をホームページ、メーリングリスト、ニュースグループまたは他のメディア等へ転載する場合は、出典・日時などを明記してください。