長嶋茂雄顧問のご逝去に際して
このたび、当連合の設立から30年に及び顧問をお務めいただいた長嶋茂雄氏がご逝去されました。国内外のトライアスロン関係者一同、深い悲しみとともに、謹んで哀悼の意を表します。
長嶋氏は、日本スポーツ界を象徴する存在として、野球界はもとより、広く国民に夢と希望を与えてこられました。その卓越した実績と魅力は、世代を超えて多くの人々の心に深く刻まれています。
そのような中で、長嶋氏は1985年、日本トライアスロン連盟(JTF)の初代会長として、日本におけるトライアスロン競技の黎明期に大きな足跡を残されました。
就任の年に訪れた天草国際大会では、トライアスロンが将来性のあるスポーツであり、オリンピックになる可能性があると力説してくれました。そして10年程後の1994年にオリンピック正式競技として採択され、長嶋会長の先見の明に感謝と驚嘆の声が集まりました。このように国内外に視野を広げ、米国をはじめとする国際的な競技団体との関係構築に尽力されたことで、国内トライアスロン界の組織化と発展に大きく貢献されました。
1989年には、国際トライアスロン連合(ITU)の設立に合わせ、日本国内でも組織統合の動きが本格化し、1994年4月には全国の都道府県団体を結集した公益社団法人日本トライアスロン連合(JTU)が設立されました。設立総会においては、長嶋会長は、日本トライアスロン協会(JTA)清水仲治会長とともに名誉会長に選任され、トライアスロン界の象徴的存在として、その名を刻まれました。
2024年、日本トライアスロン連合は設立から30周年という節目を迎えました。日本にトライアスロンが導入されてからの歩みは、多くの方々の情熱と努力によって支えられてきましたが、長嶋茂雄氏の先見性とリーダーシップなくして、現在の発展は語れません。
私たちは、長嶋氏が築いてくださった礎の上に立ち、今後もスポーツを通じた人づくり・地域づくり・社会づくりを推進し、次世代へとその精神を引き継いでまいります。
ここに、心よりの感謝と敬意を込めて、長嶋茂雄氏のご冥福をお祈り申し上げます。


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