International Triathlon Union

トライアスロン 競技別パスウェイモデル


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日本トライアスロン連合(JTU)トライアスロン・ハイパフォーマンスチームでは日本スポーツ振興センター(JSC)ハイパフォーマンススポーツセンターと協働で、「日本版FTEM」を活用して、競技別のパスウェイモデルの構築を行いました。本パスウェイモデルを活用して、トライアスロンに関わる関係者全員が勝ち続ける仕組みとは何かを考え、アスリート育成パスウェイの見える化やトライアスロンの魅力を伝えるきっかけになることを目指しています。

アスリート育成パスウェイを整理するための枠組み「日本版FTEM」



出典:独立行政法人日本スポーツ振興センター「アスリート育成パスウェイ」ウェブサイト https://pathway.jpnsport.go.jp/ftem/index.html

オーストラリアでは、アスリート育成パスウェイを育成の過程に合わせて、F(Foundation)、T(Talent)、E(Elite)、M(Mastery)の段階的に分けた「FTEM」を開発し、それを活用してスポーツの振興やアスリートの育成を行っています。
JSCは、この枠組みを参考に、科学的な根拠に基づいた普及・発掘・育成・強化を推進するため、日本の競技スポーツの基盤を踏まえた「日本版FTEM」を開発しました。JTUではこの日本版FTEMを活用し、JSCと協働で「トライアスロンにおけるアスリート育成パスウェイモデル」を構築しました。
(「日本版FTEM」は独立行政法人日本スポーツ振興センターの登録商標です。)

「トライアスロンにおけるアスリート育成パスウェイモデル」の特徴

「トライアスロンにおけるアスリート育成パスウェイモデル」は、日本版FTEMに基づき、Fの段階「ファウンデーション(F1~F3)」、Tの段階「タレント(T1~T4)」、Eの段階「エリート(E1~E3)」、Mの段階「マスタリー(M)」の11段階に分けられており、以下の3つの特徴があります。

・オリンピック、プロフェッショナル等のスポーツにおいて、長期的な視点からアスリート育成について考えることができます。
・スポーツを「する」者の視点だけではなく、スポーツを「ささえる」者の視点を踏まえてアスリート育成について考えることができます。
・スポーツに関わる関係者が、統一された言語を用いて、アスリート育成について考えることができます。

日本版FTEMの各段階で欠かすことのできない主要なスポーツ経験

M (Mastery/マスタリー) 国際競技大会での持続的な成功
M  オリンピック競技大会でメダルを複数回獲得する

E (Elite/エリート)  国際競技大会での成功
E3 オリンピック競技大会でメダルを獲得する
E2 国際大会でメダルを獲得し、オリンピック競技大会で入賞する
E1 ナショナルチーム選手に選出される/国際大会で入賞する

T (Talent/タレント) スポーツタレントの顕在化及び実績
T4 年代別国際大会で入賞以上の成績を残す/ナショナルチーム次世代選手に選出される
T3 連続した3種目(スイム、バイク、ラン)に対応できる能力を培う
T2 日本トライアスロン連合タレント基準を突破する
T1 スイム・ランのデュアル強化を進める

F (Foundation/ファウンデーション)土台となる遊び・動作・スポーツ
F3 スイムやランの競技大会に参加し実績をあげる/アクアスロンやトライアスロン等の複合種目の大会経験を積む
F2 大会に参加し競技に関心を持つ/年齢と成長に合わせ、持久力系トレーニングに取り組み始める
F1 スイムを中心に多様なスポーツに親しむ、遊び、経験する

「トライアスロンにおけるアスリート育成パスウェイモデル」の活用

「トライアスロンにおけるアスリート育成パスウェイモデル」は、アスリート育成に関わる幅広い関係者が活用できます。
・アスリート
・保護者
・コーチ・指導者
・都道府県加盟団体
・全てのトライアスロンファミリー
*現在、トライアスロンにおけるアスリート育成パスウェイモデルの活用を推進させるため、関係者カテゴリー毎の「パスウェイの見取図」の作成を進めています。

<2023/3/1>