International Triathlon Union

カンクン速報1

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2002トライアスロン世界選手権1日目速報   021111

<速報>
2002ITUトライアスロン世界選手権カンクン大会

公 認:国際トライアスロン連合(ITU)
場 所:メキシコ、カンタナルー、カンクン
日 付:2002年11月9日(土)
気 温:32℃(6:00現在)
湿 度:75%

競技距離:
ジュニア25.75km
(スイム0.75km、バイク20kmドラフティング許可、ラン5km)
アンダー23(U23) 51.5km
 (スイム1.5km、バイク40kmドラフティング許可、ラン10km)
エイジ 51.5km
 (スイム1.5km、バイク40km、ラン10km)

ジュニア男子(06:00スタート)
順位氏名国名(所属)時間
1 テレンツォ・ボゾン ニュージーランド56分00秒
2 ダビド・オスフランス56分03秒
3 タイラー・バターフィールド バミューダ 56分04秒
4 エルハルト・ボルファルト南アフリカ共和国56分05秒
5 ジェームス・エルベリー ニュージーランド56分10秒
6 アンドレアス・ジグルマイヤーオーストリア56分14秒
7 オリバー・フリーマンイギリス56分15秒
8 シャルル・ルスターホルツスイス 56分18秒
9 レオナルド・シャコンコスタリカ 56分21秒
10トーマス・スプリンガー ドイツ 56分28秒
27細田雄一徳島県協会 57分30秒
30平野 司関西大学58分09秒
48東野 翔府立河南高校1時間00分17秒
53松崎 奨明星大学1時間00分41秒

29カ国から76名が集まったジュニア男子は波のない澄んだカリブ海の中、6時30分にランゴスタ・ビーチをスタート。ランゴスタ・ビーチ沖を変形四角形状に1周回するコースを世界選手権初出場の平野が序盤より先頭に躍り出る。最終的に2位グループの2人に3秒差をつけて9分9秒でフィニッシュ。過去14回の世界選手権で初めて日本人がスイムラップを獲得する健闘を見せる。15秒差の4位以下は切れ目なく縦長に伸びる集団で続々とスイムをフィニッシュ、細田、東野、松崎も平野より1分30秒以内でバイクに移る。見通しのきく平坦なバイクコース(1往復)では後続が前の選手を次々を吸収、バイクフィニッシュ時点で50人に膨れ上がって先頭集団はビーチ前のトランジションエリアに殺到する。バイク平均時速43キロ超のハイペースの勢いをそのままに、ランも選手の激しい凌ぎあいが続く。集団は縦長に伸びつつも決定的な差はつかず、ラスト100mのスプリントでボゾンが追いすがる3名を振り切ってフィニッシュ。トップより1分以内に18名がフィニッシュする大接戦となった。

ジュニア女子(06:35スタート)
順位氏名国名(所属)時間
1 マリオン・ロルブランシェフランス1時間01分19秒
2 ウェンディー・デ ボーア オランダ1時間01分20秒
3 エリザベス・メイルクセンブルグ 1時間01分46秒
4 バネッサ・フェルナンデスポルトガル 1時間01分56秒
5 マキシン・シーアオーストラリア 1時間02分00秒
6 ベンデュラ・トルンコワ チェコ 1時間02分04秒
7 ジャスミン・オーニック アメリカ合衆国 1時間02分18秒
8 マリア・バレーラメキシコ1時間02分24秒
9 ヘレン・タッカーイギリス1時間02分37秒
10マリ・レイビー 南アフリカ共和国1時間02分49秒
27松本夏季(なつき)藤村女子高校1時間05分28秒
31田中敬子福岡県連合 1時間06分28秒
33上田 愛K’s―Y・稲毛ITC 1時間06分48秒
44中島千恵都立第五商業高校1時間11分09秒

ジュニア男子の5分後に52名の女子がスタート。前評判どおりオーストラリアのシーアが2位に45秒の大差をつけてスイムをフィニッシュ(9分46秒)。中島が50秒差の4位でフィニッシュする一方、ランを得意とする松本、田中、上田らは先頭より1分30秒遅れる30番台でトップを追いかける展開に。バイクの先頭は吸収されたシーアを含む約20名で集団が形成される一方、中島は平均時速40キロ超のペースについてゆけず後退。田中が20人ほどの第2集団に加わるも、先頭集団との時間差は2分30秒に広がる。20人に絞られた先頭争いから、ロルブランシェとデ ボーアが抜け出し、こちらも男子と同様最後のスプリント勝負に持ち込まれる。9月のワールドカップ・ニ−ス大会で10位の実績を持つロルブランシェがフィニッシュ直前で体ひとつ抜け出し、テープをつかみ取るようにしてゲートを駆け抜けた。バイクで先頭より4分差に後退した松本がランに入りラップ4位で追い上げ、先を行く上田、田中をかわすも、失った先頭とのタイム差を埋めるまでは至らなかった。

U23男子(13:00スタート)
順位氏名国名(所属)時間
1 ブラッド・カールフェルトオーストラリア 1時間51分41秒
2 スベン・ライデレールスイス 1時間53分04秒
3 スチュアート・ヘイズイギリス1時間53分08秒
4 ダニール・サプヌフ ITU 1時間53分13秒
5 デビッド・デロウオーストラリア 1時間53分28秒
6 レネ・ゲーラー ドイツ 1時間53分32秒
7 アサッサンドロ・デ ガスペリイタリア1時間53分46秒
8 ヨルディ・エリアス スペイン1時間53分51秒
9 田山寛豪(ひろかつ)流通経済大学1時間53分58秒
10マルコ・アルベルト エストニア 1時間54分08秒
31高濱邦明日本食研1時間59分39秒
32益田大貴NITTOH TEAMKEN’S A&A2時間00分
42秒

今年より新設されたアンダー23(U23)のカテゴリーに65名がエントリー。エイジグループと同じコースを1周回するスイムで、ベン・バッコルツ(AUS)が先頭でフィニッシュ。今年の日本スプリント選手権チャンピオンの田山が4秒差の5位でこれに続く。ランを得意とする高濱、益田は2分近く後れを取って(55位、58位)バイクに移る。スイムで縦長だった先頭集団はバイクに入ると徐々に膨らみ、中盤までに30名ほどに達する。高濱と益田はそれぞれ第2,第3集団に加わり、追撃するも人数の多い先頭集団から徐々に引き離される。バイク終盤にさしかかると、バッコルツとキーラン・ドー(NZL)が果敢に集団よりブレイク、フィニッシュ時点で30秒のアドバンテージを得ることに成功する。しかし2人のランの出足は鈍く、すぐさま後続集団に飲み込まれてしまう。ここで5月のワールドカップセント・アンソニー大会で5位の実績を持つブラッド・カールフェルト(AUS)が快走、32分台(32:20)の記録をたたき出し、2位のライデレール(SUI)に1分30秒近い差をつけてフィニッシュ。初のU23世界選手権のタイトルを獲得した。一方、終始先頭集団に位置していた田山も猛暑のランで粘り強く走り、結果9位でフィニッシュ。
過去の世界選手権を通じて(エイジグループを除く)初めて日本人男子がトップ10に入賞する快挙を果たした。

U23女子(13:35スタート)
順位氏名国名(所属)時間
1 ピラール・イダルゴ スペイン2時間01分42秒
2 ミリンダ・カーフリーオーストラリア 2時間02分41秒
3 ニコラ・スピリッヒ スイス 2時間02分55秒
4 ニッキ・イーガイド オーストラリア 2時間03分29秒
5 アナベル・ラクスフォードオーストラリア 2時間03分41秒
6 リカルダ・リスクドイツ 2時間04分12秒
7 アニコ・ゴッフ ハンガリー 2時間05分03秒
8 ローレン・グローブスカナダ 2時間05分05秒
9 ジョジー・ローンオーストラリア 2時間05分16秒
10スリーニュ・ロドリゲス スペイン2時間06分09秒
16秋月里沙東京女子体育大学2時間09分49秒
18中川絵理グリーンタワー・稲毛ITC 2時間11分32秒
30楠 里紗東京都連合 2時間22分17秒
32名取仁美山梨学院大学2時間24分18秒

ジュニア男子の35分後に41名の女子がスタート。’99ジュニア世界選3位のローンと同じく4位のラクスフォード(いずれもAUS)、イダルゴ(ESP)の3名が後続集団に1分20秒の差をつけてスイムをフィニッシュ。4人の日本人選手(秋月、名取、中川、楠)は第2集団につけて、先頭集団をうかがう。バイクに入って、先頭の3人は効率の良い先頭交代で第2集団を引き離す一方、第2集団では落車が発生、これを機に秋月をのぞく3名が集団から取り残されてしまう。ペースの鈍くなった第2集団は詰めていた先頭とのタイム差を再び広げられることになる。結局バイクフィニッシュ時点で約1分30秒の差を保ったまま、先頭集団はフィニッシュ。
ランに入ると昨年のジュニアチャンピオン、スピリッヒ(SUI)とカーフリー、イーガイドのオーストラリアコンビが猛追、1周目でローンをとらえ、2周目でラクスフォードのすぐ後ろまで追いつめる。しかし、3競技全てのラップを3位以内にまとめたイダルゴは終始安定したペースでトップを維持、2位のカーフリーに対して1分の貯金を残してそのまま逃げ切り。3位には4年連続世界選メダル獲得となったスピリッヒ、4位にはイーガイドが入った。

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