カンクン速報1
2002トライアスロン世界選手権1日目速報 021111 |
<速報> 公 認:国際トライアスロン連合(ITU) 競技距離: ジュニア男子(06:00スタート) 29カ国から76名が集まったジュニア男子は波のない澄んだカリブ海の中、6時30分にランゴスタ・ビーチをスタート。ランゴスタ・ビーチ沖を変形四角形状に1周回するコースを世界選手権初出場の平野が序盤より先頭に躍り出る。最終的に2位グループの2人に3秒差をつけて9分9秒でフィニッシュ。過去14回の世界選手権で初めて日本人がスイムラップを獲得する健闘を見せる。15秒差の4位以下は切れ目なく縦長に伸びる集団で続々とスイムをフィニッシュ、細田、東野、松崎も平野より1分30秒以内でバイクに移る。見通しのきく平坦なバイクコース(1往復)では後続が前の選手を次々を吸収、バイクフィニッシュ時点で50人に膨れ上がって先頭集団はビーチ前のトランジションエリアに殺到する。バイク平均時速43キロ超のハイペースの勢いをそのままに、ランも選手の激しい凌ぎあいが続く。集団は縦長に伸びつつも決定的な差はつかず、ラスト100mのスプリントでボゾンが追いすがる3名を振り切ってフィニッシュ。トップより1分以内に18名がフィニッシュする大接戦となった。 ジュニア女子(06:35スタート) ジュニア男子の5分後に52名の女子がスタート。前評判どおりオーストラリアのシーアが2位に45秒の大差をつけてスイムをフィニッシュ(9分46秒)。中島が50秒差の4位でフィニッシュする一方、ランを得意とする松本、田中、上田らは先頭より1分30秒遅れる30番台でトップを追いかける展開に。バイクの先頭は吸収されたシーアを含む約20名で集団が形成される一方、中島は平均時速40キロ超のペースについてゆけず後退。田中が20人ほどの第2集団に加わるも、先頭集団との時間差は2分30秒に広がる。20人に絞られた先頭争いから、ロルブランシェとデ ボーアが抜け出し、こちらも男子と同様最後のスプリント勝負に持ち込まれる。9月のワールドカップ・ニ−ス大会で10位の実績を持つロルブランシェがフィニッシュ直前で体ひとつ抜け出し、テープをつかみ取るようにしてゲートを駆け抜けた。バイクで先頭より4分差に後退した松本がランに入りラップ4位で追い上げ、先を行く上田、田中をかわすも、失った先頭とのタイム差を埋めるまでは至らなかった。 U23男子(13:00スタート) 今年より新設されたアンダー23(U23)のカテゴリーに65名がエントリー。エイジグループと同じコースを1周回するスイムで、ベン・バッコルツ(AUS)が先頭でフィニッシュ。今年の日本スプリント選手権チャンピオンの田山が4秒差の5位でこれに続く。ランを得意とする高濱、益田は2分近く後れを取って(55位、58位)バイクに移る。スイムで縦長だった先頭集団はバイクに入ると徐々に膨らみ、中盤までに30名ほどに達する。高濱と益田はそれぞれ第2,第3集団に加わり、追撃するも人数の多い先頭集団から徐々に引き離される。バイク終盤にさしかかると、バッコルツとキーラン・ドー(NZL)が果敢に集団よりブレイク、フィニッシュ時点で30秒のアドバンテージを得ることに成功する。しかし2人のランの出足は鈍く、すぐさま後続集団に飲み込まれてしまう。ここで5月のワールドカップセント・アンソニー大会で5位の実績を持つブラッド・カールフェルト(AUS)が快走、32分台(32:20)の記録をたたき出し、2位のライデレール(SUI)に1分30秒近い差をつけてフィニッシュ。初のU23世界選手権のタイトルを獲得した。一方、終始先頭集団に位置していた田山も猛暑のランで粘り強く走り、結果9位でフィニッシュ。 U23女子(13:35スタート) ジュニア男子の35分後に41名の女子がスタート。’99ジュニア世界選3位のローンと同じく4位のラクスフォード(いずれもAUS)、イダルゴ(ESP)の3名が後続集団に1分20秒の差をつけてスイムをフィニッシュ。4人の日本人選手(秋月、名取、中川、楠)は第2集団につけて、先頭集団をうかがう。バイクに入って、先頭の3人は効率の良い先頭交代で第2集団を引き離す一方、第2集団では落車が発生、これを機に秋月をのぞく3名が集団から取り残されてしまう。ペースの鈍くなった第2集団は詰めていた先頭とのタイム差を再び広げられることになる。結局バイクフィニッシュ時点で約1分30秒の差を保ったまま、先頭集団はフィニッシュ。 |
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